グループホームの働き方を徹底解説!介護初心者が知っておきたいこと

教えて!介護士ってどんな仕事?
グループホームで働きたい介護職
グループホームで働きたい介護職

介護の仕事を始めたいけど、無資格・未経験でも雇ってもらえるのかしら。グループホームは認知症の人しか居ないから、やっぱり大変なのかな。求人広告はいい事しか書いてないし、イマイチ特徴も分からない。自分に合っているのか不安。

グループホーム」を知っていますか?認知症の高齢者が暮らす終の住処とも呼ばれる施設のことですが、近年はその数が増加傾向にあり注目を集めています。

認知症は特別な人だけに起こる出来事ではなく、歳を重ねれば誰にでも起こりうるリスクのある身近な病気です。
厚生労働省の発表によると、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になる見込みが出ています。

そこで今回は、これから介護業界への転職を考えている方々に向けて「グループホーム」を分かりやすくご紹介します。

記事のテーマ
  1. グループホームで働くのは大変?
  2. グループホームで働くメリット・デメリット
  3. グループホームで働くことに向いている人
  4. 働きやすいグループホームの見分け方

グループホームの特徴

グループホームの特徴

グループホームとは、認知症の症状が出ている高齢者が、5~9人の1ユニットで共同生活を行うための介護福祉施設のことをいいます。

地域密着型サービスのひとつで、掃除や料理など、自分で出来ることは自分でやるようにしてもらい、認知症の進行を少しでも遅らせることが目的となっています。

スタッフが24時間サポートしており、家庭に近い環境の中で自立を目指しています。

グループホームのシフト体制は?

スタッフも一緒に食事をするなど、常に入居者の生活に寄り添った勤務体制となっています。基本的に正社員には月に数回夜勤があります。

早番・中番・遅番・夜勤のようなシフト体制です。施設によって異なりますが、パートやアルバイト、派遣も働いています。

グループホームのポイント

大まかには「認知症」「少人数」「家庭的」といったところが特徴です。他の施設に比べて家庭的な分、掃除・洗濯・買物・料理は毎日の欠かせない仕事です。

出来ることは自分でやってもらい、自立した生活を送るための支援をすることが大切です。

グループホームの入居者の特徴

グループホームの入居者の特徴

入居には条件があります。

グループホーム入居条件
  1. 65以上の高齢者で、要支援2または要介護1以上の認定を受けている方
  2. 65歳未満の若年性認知症、初老期認知症と診断された、要支援2または要介護1以上の認定を受けている方
  3. 医師により認知症の診断を受けた方
  4. 施設と同じ市区町村に住民票がある方
  5. その他、集団生活に支障のない方(身の回りの世話ができる、感染症にかかっていない、共同生活に適応できるなど、施設によって設定)

認知症の症状は人によって違いがある

入居者は其々に要介護度が異なり、認知症の症状も様々です。認知症高齢者は環境変化にうまく適応できない場合があるため、同じメンバーで生活できるユニット型の生活環境は認知症ケアに適しています。

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グループホームで働くのは大変か

グループホームで働くのは大変か

1ユニット(5~9名)のみんなで協力して自立生活を送るための施設なので、スタッフがマンツーマンで身体介護を行うというよりは、温かく見守るような場面が多いです。

グループホームでは他の入所施設サービスのような医療行為は行われないことが多く、疾病治療後に重度の障害が残っている人や、重度認知症の人は受け入れていません。

グループホームで介護士が行うのは、服薬管理、日常の健康管理(バイタルチェック)が主です。

また、医療機関への通院介助なども行ないます。グループホームで看取りまで対応するかは、協力医療機関の医師が看取りまで実施しているかなどによります。昨今、看取りの体制が整っているグループホームは増加傾向にあります。

看取りを行う場合、介護士にとって精神的・体力的に辛い体験になることが多いです。入居者の出来ること・出来ないことは其々異なり、スタッフは個人の生活に寄り添いつつ、出来ることは自分でやって頂ける様にサポートすることが求められます。

個人の尊厳を尊重し、その人らしく生活出来る様に作成した介護計画書に則り支援しています。

認知症の人への声掛けは難しい?

グループホームに限った事ではありませんが、本当の事を一生懸命伝えるのではなく、相手に響く声掛けをする必要があります。

例えば、お風呂場にお連れしたい時、そのことが分からない人やお風呂が苦手な人には別の言い方や方法でお連れします。

また、同じ声掛けで今後も上手くいくとは限りません。響いた声掛けをスタッフ間で共有し、時にはスタッフを交代してみるなど臨機応変に対応しないと日々の業務が終わりません。

グルーホームの夜勤はどんな仕事をするのか

正社員で夜勤がある場合は、遅番の帰宅後から翌日の早番スタッフが来るまで全てをひとりで全て行います。就寝をした後で、何事もなかったかのようにリビングへ出てくることは珍しいことではありません。

人によってはセンサーを設置し、転倒の危険に備えることもあります。スタッフは介護記録の記入など別の仕事をしながら、センサーを常に意識しています。

また、決められた時間に数回巡視を行い、変わりがないか確認します。夜間の緊急時対応マニュアルは施設でよく確認しておきましょう。仮眠時間は施設によって異なりますが、少し横になる時間は設けられています。特に朝は起床から着替えや排便などにも立ち会い、朝食の準備に食事介助、服薬もあるため業務が密集しています。

年齢が上がると体力的に夜勤が辛くなるといった声がよく聞かれます。

グループホームで働くメリット

グループホームで働くメリット

基本的には入居すれば何らかの理由で住めなくなるまで暮らしているため、入居者が頻繁に変わる事はありません。

顔馴染みになりやすく、いい関係性を築ければ支援もしやすいでしょう。施設によって差はありますが、基本的に医療行為が行われることは少なく、無資格・未経験でも受け入れてくれる所は沢山あります

無資格・未経験でグループホームに就職し、働きながら介護の資格取得を目指すのもいいでしょう。

料理が出来なくても働ける?

グループホームでは、掃除や洗濯、買物や料理も一緒に行うため、家事力が格段に上がります。実家暮らしの若い女性でしたら、花嫁修業の様な経験が出来ます。料理の能力が残っている人もいるため、スタッフが全て行う必要はありません。

料理が多少苦手でも、掃除や洗濯、買物をしたことがあれば大きな問題はありません。若いスタッフがよく知らない日本の慣わしにも詳しく、働くうちに歴史などについて色々と知ることもあります。

スタッフは食事中の様子をさりげなくチェックするため、ご飯を一緒に食べることは重要な仕事です。施設によっては食事補助が受けられ、ちょっとした定食並みのご飯が安く頂けます。

また、認知症に詳しくなると、介護経験として活かされることになります。

グループホームは家庭的で自由度が高い

季節のイベントやお誕生日は、入居者の方々にとって楽しみのひとつです。気の合う人同士での外出や、みんなで共有出来るイベントをスタッフが計画しています。

マニュアル通りではなく比較的自由度が高いのがグループホームのいいところです。日頃から各個人の好みや傾向をリサーチしておくことも仕事です。

グループホームで働くデメリット

グループホームで働くデメリット

同じ顔ぶれの人とじっくりと向き合うことで人間関係が密になり、息苦しく感じる人もいます。

特に、苦手な入居者が居ると、毎日が苦痛になってしまいがちです。時には相手に嫌われてしまい、近づけなくなることも・・・。

その理由は様々ですが、被害妄想といった認知症特有の症状からくるものがあります。スタッフ間で介助を交代するか、場合によってはユニット異動などもあり得るでしょう。

グループホームでの介護支援とは?

身体介護は少なめですが、日常会話が多く発生するため、コミュニケーション能力が求められます。

夜勤は基本的に1人体制なので、冷静に対応しなくてはいけません。他の施設に比べると少人数とはいえ、認知症の方々の支援は気が抜けません。

例えば、ふらつきのある人が突然立ち上がり介助している最中に、別の人が死角の玄関に向かうなど日常茶飯事です。スタッフも少人数のため、個々の裁量が求められます。

日々のスケジュールは立てますが、毎日その通りにいかないのが認知症です。1人で対応することも多いため、会話力をつけておくと安心です。

認知症の症状は人其々、日々変化していきます。入居時は歩行出来ていても歩行状態が変わり、杖や車椅子が必要になっていきます。車椅子への移乗などは日常的に行われます。

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グループホームで働くことに向いている人

グループホームで働くことに向いている人

認知症の方々は、基本的にはゆっくりとした日常を過ごしています。そのため、スタッフが常にてきぱきと動いてしまうとお手伝いさんの様になってしまいます。

時には待つのも仕事ということがあるので、せっかちだと務まりません。会話で誘導することも多く自然に会話出来る人が向いています。女性介護士の比率が高く、男性が女性上司の下で働くことも珍しくありません。

チームワークが重要視されており、スタッフには協調性が求められます。また、限られた経費の中でやり繰りするため、冷蔵庫の中にある余り物でおかずを作り、お誕生日等のイベントにはスペシャル感を出すなど、日々の献立に工夫があると喜ばれるでしょう。

主婦がグループホームに向いているという落とし穴

日頃から料理や掃除などに慣れている主婦がグループホームに向いていると言われるのもそのためです。

しかし、家事力があるといい支援につながるかというとそうでもありません。ついついやりすぎて、入居者の出来ることを奪ってしまうことになりがちです。

入居者からは「この人はやってくれる」と位置づけされてしまうこともよくあります。

認知症になると、色んなことが面倒になってきたりするものです。目立ち過ぎない様にふるまい、声掛けひとつとってもさりげなく演出できるといい支援につながります。誰とでもそつなく過ごせるようなスタッフが重宝されます。

働きやすいグループホームの見分け方

働きやすいグループホームの見分け方

こちらの話は、介護業界やグループホームに限った事ではありませんが、求人広告やホームページの印象と実情が異なる場合があります。

実際に働いているスタッフの皆さんがにこやかに写っている様な広告もあるので、写真やブログなどは全てに目を通すことをおすすめします。

実際の雰囲気を調べる方法として有効なのが「施設見学」です。突然訪問するようなことは避け、事前にアポを取るなどすれば実現することもあります。面接時に「認知症の方々のご負担にならない様に可能な範囲で」などと聞いてみるのもいいでしょう。

事情がなく頑なに断られる場合は、忙しい時期や時間帯と重なり余裕がなかった、またはあなたの態度に問題があるか、もしくは見られたくない様な現場なのかもしれません。

確認したいポイントとは?

スタッフが笑顔で接しているか、大声で話していないか、入居者を馴れ馴れしくあだ名で呼んでいないか、入居者はないがしろにされていないか、清潔感が保たれているか確認してみましょう。

介助する目線で見て、手すりや段差など施設設備に工夫がなされているか、インテリアに季節感を取り入れているかなどもチェックすることをおすすめします。

採用担当者が現場の人でなければ、施設長にお会いしてみるのもいいですね。実際に入ってみないと分からないことは多いですが、職場の雰囲気やどんなスタッフが働いているのかは気になるところ。

良い支援が行き届いた施設に巡り合えるよう、自分の目で確かめてみましょう。

まとめ

「グループホーム」の特徴はつかめましたか?高齢者介護では必ずと言っていいほど認知症の方との出会いがあります。

症状によっては介護時の負担となり精神的に辛く大変な思いをすることもありますが、その分よい経験になるのは確かです。

どの施設で働くかは、初心者にとってその後を左右することにもなります。

重点的に身体介護の経験を積みたいとお考えの方には物足りないかもしれませんが、認知症患者の生活全般に関わることが出来ます。

グループホームも施設によって内情は様々ですが、基本的にはアットホームな雰囲気です。

「他の施設にはない良さを感じる」と思われた方、ぜひグループホームで介護のお仕事をスタートしてくださいね!

この記事を書いた人

メリーゴーランド

キャラの強い先生や個性豊かな生徒の皆さんに圧倒されつつも、勉強していくうちに認知症に興味がわき、グループホームへ無事就職。入居者の方々やスタッフにも恵まれ介護福祉士の資格を取得し、以後4年間正社員として勤める。

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  • 介護福祉士
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