特養と有料どちらの介護施設で働くべき?働きやすさ、環境を徹底比較

教えて!介護士ってどんな仕事?

介護施設には様々な種類の施設があります。皆さんがイメージする老人ホームは特別養護老人ホームと呼ばれる施設であり、特養の愛称で多くの方が利用されています。

有料老人ホームは健康型、住宅型、介護付きの3つの種類がありますが、ここでは、特養と比較する為、介護付き有料老人ホームについてご紹介していきます。

働く方にとってはこの2つの施設は比較対象になることが多く、特養と有料どちらで働くべきか迷っている方も多いでしょう。

ここでは、特養と有料の働きやすさなどについてご紹介していきます。

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kokko0320
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介護福祉士
在宅介護から施設介護まで幅広く経験。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、福祉住環境コーディネーター2級の資格を持ち、介護士として働く傍ら、ライター業をこなす。

特養と有料どちらがいいのか

結論からすれば、特養には特養の良い部分がありますし、有料には有料の良い部分もあります。そのため、自分が介護士としてどのように働きたいのかをしっかりと検討して、決めていくのも良いでしょう。

つまり、自分が目指す介護士像になれるような環境はどちらなのか、しっかりと検討することが必要になります。

高齢者を広く支援したいのであれば特養がおススメ

特養はその特徴から地域の高齢者を保護する目的があります。地域で在宅に住んでいる高齢者が要介護状態になった際の受け入れ先としての役目があります。

もし特養が無ければその地域の高齢者やその家族は非常に困ってしまうでしょう。福祉的な役割で、地域の高齢者を支援したいのであれば特養がおススメです。

また、特養は地域との交流が活発にあります。地域の交流会として老人会と交流をし、地域の方向けに喫茶を行っているところもあります。その交流の中で地域の困りごとを聞いて、地域包括新センターと共同して支援を考えることもあります。

私は特養で働いていた際、地域で家族に虐待を受けていた高齢者を支援したことがあります。その方は家族から虐待を受けていると地域でも問題になっていましたが、近隣住民が特養に相談をして特養の職員と市の職員が救済目的で入居させた高齢者です。

その方は特養に入ったことを本当に感謝しており、私自身この仕事をしていてとてもよかったと感じました。

介護士としてのスキルを磨きたいなら有料がおススメ

有料は設備や人員が特養に比べると充実している傾向がありますので、介護士としてのスキルアップを目指すのであればお勧めできます。

介護士の数も特養よりも多く配置しているところがありますので、人員的に余裕があり、本当にその高齢者にとって良い介護を提供できるように考えることができるでしょう。

また、最新設備を整えているところも多いですので、介護士としての知識の増幅にも役立ちます。

私は有料での経験もありますので分かるのですが、人員に余裕があるというのは非常に良いことと実感しています。特養で働いていた時は人員も少なく、日々の仕事を行うことで精一杯ですが、有料の場合は時間的に余裕がありますので、職員同士話し合ってより良い介護を提供出来るように工夫をしていました。

待遇面は有料の方が若干良いところが多い

働く上で非常に大切なことは待遇面です。待遇面で就職先を決める方も多くいます。それでは、特養と有料どちらの待遇が良いのでしょうか。

施設によって違う、有料の方が高いところが多い傾向がある。というのが答えです。特に高価格帯の有料に関しては、介護福祉士を必須要件としているところもありますので、給料を高く設定してより質の良い介護士を雇えるように工夫をしているところもあります。

もちろん特養でも給料が高いところもありますし、有料でも低いところもありますが、傾向としては有料の方が高いところが多いと言えるでしょう。

待遇面だけでみるとお勧めなのは、別に主軸の事業を持っている有料老人ホームです。住宅販売会社が行っている有料、大手生命保険会社が行っている有料などは総じて給料が高い傾向があります。

これは、主軸の事業にある程度給料の水準を合わせているからです。介護業界は他の業界と比べると給料は低いですが、その給料が他の業界水準に合わせているのであれば、他の老人ホームと比較すると給料は高くなります。

もし給料が高いところを探しているのであれば、主軸事業のある会社が運営している有料老人ホームをお勧めします。

特養と有料で行うことは大きく変わりはない

特養と有料では、基本的には同じであり大きく異なる部分はありません。特に働く職員にとっては、介護をするという部分では同じことを行っています。特養でも有料でも排せつ、食事介助、入浴介助などの身体介護はありますし、レクリエーションなども行う必要があります。

特養と有料の共通点としてはどのようなものがあるのでしょうか?

介護をする部分では共通している

特養は介護保険上では介護福祉施設と分類されており、その役目としては要介護者を入居させて、適切な日常生活援助を行うということが目的となっています。対して有料は解く施設入居者生活介護と呼ばれる在宅サービスの一つであり、介護が必要な方に対して介護を提供する役割があります。

要介護者に対して介護をするという部分では共通していることが分かります。

有料より特養の方が若干介護度は重い

特養と有料で介護が必要な方に対して介護をすることが共通していることが分かりましたが、特養の方が介護度としては若干重いということを覚えておきましょう。以前までは特養は要介護1であれば入居することができていました。

しかし、法改正によって特養へ入居できるのは基本的に要介護3以上になりました。対して有料老人ホームでは要支援1の比較的元気な方でも入居することが出来ますので、平均すると特養の方は要介護状態が重いといえます。

要介護が重いということは、それだけ身体的な介護は多いといえます。寝たきりの方が中心の特養もありますので、そういった場合は、身体的な負担は大きいでしょう。

しかし、有料の中でも重度の方を中心に受け入れているところもありますので、一概に有料よりも特養の方は介護度が重いとは言えません。例外もあることを知っておきましょう。

特養と有料での大きな違いについて

特養と有料では介護をする上での基本的な違いありませんが、それ以外の部分では大きくことなるケースもあります。特に近年では高所得者向けの有料も増えてきており、特養との住み分けも広がっているといえます。

それでは、特養と有料での大きな違いとはどのようなものがあるのでしょうか。

特養より有料の方は設備が整っている

特養は公的な意味合いが強く、都道府県や市町村がベッド数を管理しています。建物自体にも補助があり、建てやすくするような工夫がされています。

しかし、そういったシステムになっているため、特養を豪華な設備にすることは出来ません。ある程度の制限がありますので、設備は必要最低限の場合が多いのです。

対して有料に関しては、建物上の制限はほとんどありません。その代わり、特養のように補助が下りるわけではありませんので、費用的な負担が大きくなります。

しかし、その費用を難なく支払えるぐらいの資金力がある上場企業などが運営する有料であれば、費用の負担が大きくなったとしても設備を豪華にしていく傾向があります。

トレーニングジムがあり、プールや温泉、映画施設のある有料もありますし、介護をしやすくする設備を充実しているところもあります。

これは働く介護士にとっては非常に重要なことではないでしょうか。ある有料では、介護士一人一人にインカム(無線装置)を貸与して、リアルタイムで他の職員とやりとりができるようにし、出来るだけ職員の負担を減らす取り組みをしています。

また、睡眠測定マットを各利用者のベッドにひいて、覚醒を感知して事前にトイレ介助の声掛けを行えるなどの工夫をしているところもあります。

有料でも高価格帯のところであれば、クリニックが併設している、医師が常駐しているところもあります。介護職として医師が身近にいることは非常に心強いことであり、何かあった際には過ぎに対応してもらえるなど、心理的な負担が軽くなります。

特養でインカムのような設備を取っているところは少ないですし、医師が常駐、クリニックが併設しているところはほとんどないでしょう。

有料は求められる質が高く、特養は感謝されることが多い

有料は特養に比べて高価格帯のところが多いです。高齢者でありながら数千万円の入居金を出せるほど金銭的な余裕があるといえるでしょう。入居している方は社会的な地位が高い方が多く、介護士としては対応に苦慮する場面もあります。

言い方は悪いですが、わがまま、自分を主として考える方が多い傾向があります。この根本としては、やはり高いお金を支払っているからサービスを受けて当然だと思う気持ちもあるでしょう。

介護士として自立支援をしなければならないのに、家政婦のように働かせられるということも少なくはありません。有料で働いている介護士の中には、高齢者や家族からから叱責されて退職してしまったというケースもあります。

対して特養はどうなのでしょうか?特養は低所得の方も入居していますし、中には生活保護を受けて入居している方もいます。

特に特養の中でも低価格帯の従来型特養に関しては、特養待ちを何年もしてやっと入居出来たという方が多いですので、有料のような上から物を言われることも少ないでしょう。

入居時の高額な費用も必要ありませんし、月額費用についてもある程度補助されます、家族から感謝される割合も多いといえます。

まとめ

特養と有料では介護という仕事だけを見るとそこまで大きく変化はありません。ポイントとしては設備や入居している高齢者の特徴です。

給料面では若干有料の方が多いといえますが、そこまで大きな変わりはありませんので、自分がどのような人を対象に介護をしたいのか考え選択するようにしましょう。

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