資格をとって介護士の世界に挑戦!福祉の学校からスタートする介護の仕事

資格をとって介護士の世界に挑戦!福祉の学校からスタートする介護の仕事

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2019年05月22日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。
プロフィール

介護の仕事に就職するため、福祉の学校へと進学。ヘルパー(現 初任者研修)の資格や社会福祉士の国家資格を取得。

まずは現場の力をつけるべく、介護職員として配属される。法人内のデイサービス・特養・老健などで介護士として経験する。しかし、業務による腰痛やヘルニアに悩まされ、相談員として転職。現場とデスクワークのかけもちスタイルに。

現在は、ケアマネージャーの資格取得に向けて挑戦中。

介護職員 梶田さん

あなたにとって介護職とは?

何より、人生の大先輩の方から思いがけないアドバイスをいただくことも出来る感慨深い仕事だと思っています。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

2013年3月
福祉系大学卒業(国家資格の社会福祉士取得)
敷地内にデイ・特養・老健などがある社会福祉法人に介護士として就職。
2013年4月~2014年3月
デイサービス
利用者数40名、スタッフ18名規模のデイサービス 介護士として勤務。
2014年4月~2016年9月
特別養護老人ホーム
同法人内の特養 介護士として勤務。利用者数80名、スタッフ50名規模 ヘルニアによる腰痛を発症し退職となる。
2017年12月~
老人保健福祉施設
利用者数80名、スタッフ50名規模の老健に現場兼相談員として転職する。

私はこんな介護士です。

私はこんな介護士です。

学生の頃から介護業界に就職したいという思いを持っていたため、とにかく利用者様とのかかわり方には配慮しています。

多忙な業務の合間でも、毎朝ひとりひとりの利用者様と顔を合わせて挨拶や会話をする時間をつくるよう心掛けていました。

おむつ交換は時間がかかるけど、食事介助はその方にあった形態や食べ方に合わせる!など、不得意・得意分野がはっきりしているタイプです。

また、客観的な立場で考えることが苦手だったため、感情移入が強く、プロとしてどう対応すべきだったか反省することも多いです。

常に「初心を忘れず技術は精進」をモットーにしています。

編集部

どのようなことをキッカケに介護士になったのでしょうか?

祖母の介護がきっかけとなりました。元気だった祖母が病気によって急に一人で生活することが難しくなり、家族だけでの支えに限界を感じた時、デイサービスやケアマネージャーの存在を知りました。

それまでは、「デイサービス」「特養」など、なんとなく名前は聞いたことがある、建物を見たことがある程度の認識でしたが、高齢の方だけでなく、その周りの家族の助けにもなるシステムだと気づき強い関心をもつようになりました。

調べていくほど、「介護」に関わる仕事に様々な職種があることを知り、「社会福祉士」の国家資格をとれる学校へ進学しようと決意しました。

知識だけの相談員になるのは嫌だったため、現場で力をつけられる介護士に就職しました。

編集部

介護士になって良かったこと、やり甲斐は何ですか?

介護士になって良かったこと、やり甲斐は何ですか?

何よりも、一番近くで介助をするため、どの職種よりも利用者様を理解しているという自信がもてました。介護士は、介護をするだけでなく、各関係機関や部署と定期的にカンファレンス(会議)をします。

その際、生活動作や以前との比較、状態の変化など細かい点を伝えられるのはやはり介護士が一番だと自信をもてました。

また、介護士としてサポートすることで、体に不自由さをもつ利用者の方の生活にも影響を与えられるのは、大きな喜びです。

デイサービスで介護士として働いていた時、自宅で一人暮らしだったためお風呂もずっと入れず、トイレも思うように出来なかったために臭いも見た目も印象的な方がいらっしゃいました。

その日、デイでご入浴していただき、トイレも間に合うように誘導の手助けをさせてもらいましたが、綺麗に清潔になったことでご本人様の刺激となり、嫌がっていた訪問サービスを受け入れてくださるようになりました。

通所や訪問型のサービスを併用することで、見た目も生活の場も元気だった時と近い状態に戻すことができ、リハビリへの目標や、自信をもっていただくことが出来ました。

介護施設には、様々な状態の人に応じた介護用品がそろえられています。そのため、家でどう介助したらいいのか家族様が悩むケースでも、食事・入浴・トイレのサービスを提供することができます。

家族様の心と体の負担を減らしてあげることが出来るのも介護士のプロとしての仕事であり、やりがいであるといえます。

編集部

印象に残っているご経験はどのようなことですか?

就職したばかりの頃、外出レクの企画を任せられました。普段は車いすのため、外出が出来ない利用者様が遠出できる機会なだけにリサーチに時間がかかりました。

友達同士で遊びに行くような時とは違い、

  • 福祉車両が停まれる駐車場はあるか
  • 車いすでも通れる広さか
  • トイレの場所や数の把握
  • 一般のお客様がどれくらい来るかの事前リサーチ
  • 職員は何人必要か
  • 車の座席の組み合わせ

など、本当にたくさんのことを考えなければならなかったため、先輩や上司の方と何度も相談しながらの企画となりました。

当日に体調不良でキャンセルとなったり、天気予報が外れたりと予想外のことばかりでしたが、外出先でいつもは固い表情しか見せない利用者の方々が笑顔を見せてくださったときは本当にうれしかったです。

特に、男性の利用者様は普段居眠りをすることが多く、話をすることがあまりなかったため、自ら写真係をしてくださったり、リラックスされた表情を見せてくれたり、それら経験は忘れられません。

外の景色と撮った写真では皆様顔色や表情がいつもと違い、後日家族様にも喜んでいただき、「遺影に使います」と言われた時は驚きました。

苦労した分、得るものが大きい経験でした。

編集部

仕事に就かれた当初苦労されたことなどありましたらお願いします。

介護の現場では、いきなり現場仕事が当たり前です。初日こそ簡単な説明や機械の使い方を教わる時間はありましたが、2日目からは担当業務にあたりました。

ヘルパーの資格をもち、福祉の学校を出ていることもあり、一回の指示で理解することを求められたのは大変でした。メモは常に携帯していました。

もちろん、助けを求めれば先輩介護士が手伝いに来てくれるような人員配置でしたが、介護現場では特に人手不足ということもあり、任せられることも多かったです。

慣れてもらうためというのもあり、新人の頃は特に、どんどん仕事が増えていくというのが厳しかったです。

直接的な介護業務だけではなく、備品の管理や日報のまとめ、イベント企画など介護業務の合間にもしなければいけないことが多かったです。

休憩時間の利用や朝早めの出勤、残業が当たり前のようになっていましたが、上司に相談することで仕事の分担を見直ししてもらい、オーバーワーク対策をしていただきました。

仕事に入りたての頃は、自分の容量がまだ分かっていない、意欲がある、断れない、などのために何でも「やります!」と言ってしまいがちです。抱える仕事がいつの間にか増えていた!ということがあるため、自分自身を冷静に判断する必要がありました。

最終的には、チームで協力しあって業務を行う信頼関係づくりが一番大切でしたね。

編集部

日頃から大切になさっていることはなんですか?

介護職は「人」を相手にしたお仕事です。仕事の多忙さから、つい軽視されてしまいがちになってしまうのが「敬意」です。

認知症の方との繰り返されるやりとり、終わらないトイレ誘導やおむつ交換、常に人手不足になりがちな環境から、つい利用者様に対して「ちょっと待って」という言葉を使ってしまいます。

「少しお待ちください」「待っててね」など、言い方を変えても、相手に「待て」と命令していることに変わりはありません。

そのため、すぐに対応できない場合でもなるべくこの言葉は避け「次に伺います」とお願いをするようにしています。

細かい言葉遣いかもしれませんが、利用者様への敬意を常に忘れずにいられる意識づけにもなるため、「言葉の使い方」には日頃から気を付けるようにしていました。

身近な関係性を表すために、認知症の方にも伝わりやすくなるようにあえて敬語ではなく、くだけた言葉づかいをする介護士もいますが、相手に応じて言葉を使い分ける点では必要な技術だと思います。

敬語だけが正解ではないため、一人ひとりにあった話し方、言葉遣いを大切にしています。

介護士は、個別対応が必要となる職種のため、まわりの家族様に誤解を与えないよう、注意が必要ですが。

編集部

今後やりたい事や目標などありますか?

現在は、相談員と介護現場の兼務で勤めていますが、ケアマネージャーの資格取得を目指しています。

相談員は、主に各職種の連絡調整、家族様との情報共有などを主としていますが、ケアマネージャーは、利用者様一人ひとりの支援内容を具体的に全体の立場から計画する役割があるため、仕事の幅が広がると考えています。

資格があるほど、介護に関わる仕事の中でも、役割を選ぶことが出来るようになるので、選択肢は常に増やしていきたいと思っています。

編集部

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

最近では介護の世界に進むことを目標に、専門学校や4年制大学へ進学する学生が増えてきています。未経験での介護の仕事は業務をこなすことに精一杯になりやすいため、福祉に関わるうえでの客観的考え方や、歴史的背景の理解、制度の知識を増やす機会は今後介護に関わるうえで、質の向上に不可欠です。

現在、介護施設も選ばれる時代です。施設の価値だけではなく質の高い介護士の存在は重要です。

介護というと、大変というイメージが強いですが、現場経験と資格をもつことで自分自身のステップアップも出来る仕事です。

何より、人生の大先輩の方から思いがけないアドバイスをいただくことも出来る感慨深い仕事だと思っています。

人生の最期の過ごし方に関わるため、責任感が求められます。

介護の仕事は利用者様や家族様と密にかかわるため、自分自身の家族とのかかわり方に対しても考えさせられるので、自分の家族や人生も大切にしようと思えたりします。

ただの業務ではなく、人の生き方に寄り添う仕事です。自分の気持ち、相手の気持ちをどちらも大切にできているか、常に考えられる介護士になって欲しいですね。

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