【夜勤専従】介護職にとって負担が少ない介護施設の選び方とは?

【夜勤専従】介護職にとって負担が少ない介護施設の選び方とは?

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2019年07月22日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。
プロフィール

大学卒業と同時に、有料老人ホームで3年介護職として働く。他の業界を経験したいという理由でシステム会社の営業へ転職。15年間、営業職として働いた後、母親の介護をきっかけに、介護福祉士の資格を取得し介護業界へ戻る。

特別養護老人ホーム、有料老人ホームを経て、現在はWEBライターとして執筆活動をする一方、介護専門の派遣会社を通じて夜勤専任として8年以上介護職として働く。

派遣会社はニッソーネット(かいご畑)とレバレジーズメディカルケア(きらケア介護派遣)を利用。

介護福祉士 柏木さん(48歳)

夜勤専従の仕事で負担が少ない介護施設を選び方として、休憩時間・入居者数・介護度・入居費用の4つを必ずチェックするという柏木さん。

体力的、精神的に辛いと言われる夜勤専従。なぜ、柏木さんは8年以上も夜勤専従の介護職として働き続けられるのか。その理由を探りました。

あなたにとって介護職とは?

人生の先輩に恩返しする気持ちで、介護の仕事に取り組んでいます。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

1987年4月~1991年8月
有料老人ホーム
福祉大学を卒業後、新卒で大手有料老人ホームの介護職として入社。
1991年10月~2006年9月
情報機器やソフトウェアを扱う会社へ転職
他の業界を経験したいという理由でシステム会社の営業へ転職。
2006年10月~2007年10月
父親の介護のため休職
父親の介護をきっかけに会社を休職し、介護福祉士の資格勉強を始める。
2007年10月~209年4月
特別養護老人ホームへ転職
介護福祉士の資格取得後、介護業界へ戻ることを決意。管理職を任させる。
2009年5月~2010年1月
有料老人ホームへ転職
母親の介護のため、一時的に休職。
2010年1月~現在
派遣介護士とWEBライター兼務
知人の紹介により派遣会社に登録。夜勤専従として働く。介護職の傍ら、WEBライターを務める。

楽するヒントは休憩時間・入居者数・介護度・入居費用にあり

編集部

派遣会社に登録して介護職として働いているそうですが、どういった理由でしょうか。

私はこんな介護士です。

1つの環境に縛られないことが一番の理由です。あまり、人間関係を上手く築けるタイプの人間ではないので。

派遣会社はどこが良い?とよく質問をされますが、私はニッソーネットに登録しています。かいご畑と検索すれば見つけられると思いますよ。

高単価の求人やアドバイザーがしっかりと仲介してくれるので、安心して働くことが出来ますよ。

編集部

早速ですが、夜勤専門として働く際に気を付けているポイントを教えてください。

介護施設で夜勤専従として働く場合に、どれだけ給料に見合った仕事内容であるのか、気になるところだと思います。

その見極めの方法の1つとして、休憩時間は一番重要だと思います。休憩時間がしっかりと設けられている場所でない場合、例えば、夕方から朝まで16時間勤務であるのにも関わらず、休憩時間がない、または、30分程度といった条件などは、敬遠した方がいいですね。

編集部

休憩時間が30分のところもあるんですか?

今は少なくなっていると思いますが、まだあると思います。昔は単価ばかり目がいって休憩時間をしっかりと確認していませんでした。働いてみて初めて知ることも多かったです。

休憩時間を設けることができていない場合、現状として人手不足であるため、フロアを見ていない時間が多く発生してしまうために、施設としても作りたくても作れないといった現実や、管理者が職員への配慮を考える余裕がなく、働きやすい環境を作ることができていない場合があります。

いずれにせよ、休憩時間がしっかりと確保されていないと、働く人への身体の負担が大きいように思います。

休憩時間をチェックすべき理由

編集部

休憩時間をチェックすべき一番の理由は何でしょうか?

正社員、パート、派遣に限らず、働く前に休憩時間を確認することはとても重要です。

まず、人手不足の場合、施設としては休憩時間を設けたくても上の管理者がサービスの質を保つためにそれができないといった現状がある場合があります。

その場合には、職員への負担を強いることになり、そういう環境を改善する意思が施設側にない、改善したくてもできないといった職場ということも予想されます。

夜に30分しか眠れないという場合と2時間眠れるという場合では身体の負担が違うのは、夜勤の経験がなくても容易に想像できるはずです。

また、何人かでそのフロアの夜勤を担当する場合に、お互い気心が知れている場合には、現場の状況を考慮しながら休憩時間を互いに調整し、基本的に設定されている時間よりも多くとって少しでも負担を減らすといったこともあると思います。

ただ、シフトを組む側としても、この人とこの人の相性がいいからといったところまで、毎回考慮することはできないと思います。余裕がある場合にはそういう配慮をしてくれる上の方もいますけどね。

それよりもルールとして休憩の時間がきっちり設定されていて、身体を休めることができる環境で働くのがよいです。

編集部

人間関係を考えて、シフトを組まれているんですね。

この業界で多くの人がその職場を辞めていく理由として、実は介助としての仕事が嫌になったというよりも、職場の人間関係で煮詰まってしまったということが多いと思います。

チームプレイで基本的に業務をおこないますので、お互いが協力できればスムーズに仕事が進むのに、夜勤のパートナーの関係性が思わしくなく、仕事が全然進まないといったことはよくあることです。

休憩時間についても、ルールとしてきっちり決められていない場合には、その日のパートナーの力関係などがあって、こっちは休憩が全然とれていないのに、相手は休憩ばかりとっているという理不尽な状況がないとも限らないです。

そのような環境で仕事を続けることはできませんよね。

夜勤に従事する場合には、絶対的にオススメなのは、少しでも眠れる時間を確保することです。

眠らずに起きているということ自体がストレスなのに、入居者との関わりの中で、認知症の傾向が強く、何を言っても納得されなかったり、暴言を言われたり、同じ介助動作を求められる場面に出くわした場合のストレスはものすごいものです。

少しでも多くの睡眠時間を確保できた場合には、もっと冷静に対応することができたかもしれない。そういった事が多く発生します。

担当フロアの入居者数をチェックすべき理由

編集部

次に、夜勤で気を付けるポイントとして、入居者数をチェックすべきとありますが。

次に、夜勤で気を付けるポイントとして、入居者数をチェックすべきとありますが。

入居者数が多い場合、そのことが、イコール夜勤が大変であるというより、介護度の高い人に掛かる時間や負担が大きいというのが、現場で働いている者としての印象です。

夜勤の場合には、要支援の方々は基本的に眠られますから、とくに職員としてこちらがお手伝いすることはなく、巡視や声かけなどの関わりが多いです。

そして、勤務の時間の多くを、介護度の高い方に使う必要があります。認知症が進行している方等は長い時間をかけて訴えに関わったとしても納得されない場合も多く、内容をすぐに忘れていることもありますので、職員としての負担も大きくなります。

夜勤に従事している場合に、それは日中の勤務でも同じことかもしれないですが、入居者によって仕事の負担が大きく左右されるのがこの業界です。

夜は、基本的には入居者のみなさんは眠られるだけで、就寝の時間と深夜のトイレ介助、また、朝の起床介助がメインの仕事となります。

ただ、入居者の方で、夜に徘徊されるようなことがあれば、その方について見守りを行わないといけないし、眠られず、不安な状態が続く方がいるなら、傾聴を続ける必要があります。

認知症のある方である場合、一度納得されてもすぐに話した内容を忘れてしまい、同じ訴えを夜の間継続してされる方もおられます。納得されずに暴力に訴える方もおられます。

実際に働く前にそういった情報を得られる機会があるのなら確認しておいた方がよいと思います。

入居者の介護度をチェックすべき理由

編集部

入居者数以外に、その施設の介護度もチェックした方が良いのでしょうか?

不謹慎なことかもしれませんが、夜間に多くの介助が必要な入居者の方が、ある時入院されることがあり、それ以降の夜勤の業務が途端に楽になったという経験もあります。

特に、職員として負担がかかるのは、同じ介助を繰り返し必要とされる場合です。例えば、トイレ介助として関わった場合に、トイレに行っていただき、用を足し、再びベッドに寝てもらった1分後に、またトイレに行きたいという訴えがずっと続くなど。

そのような方がおられると職員としての負担も格段に大きくなります。そういう負担というのは、入居されている人数に依存するわけではなくて、個人に左右されるものですから、入居者の介護度はチェックした方が良いです。

介護度の判定はその人に対しての介護に必要な時間で判断されています。介護度が高いということは関わる必要のある時間が多いということになるので、職員としての負担が大きいということでもあります。

トイレ介助だけでなく、食事についてもこちらが介入する必要があるなど、付き添う時間が多くなります。

ですので、入居されている方の介護度は働く前に確認しておいた方がいいですね。施設を運営する側としても、入居されている介護度から、必要な人員などを考えていると思います。

この介護度の方々が何人いた場合には、必要な人員がどのくらいか具体的な数値を上げることは、自分にはできないのですが、要支援レベルの方が多い施設の方が体力的な負担は少ないと思います。

もちろんしっかりされている方で要望や主張が多いために、職員の負担が大きいといったこともあると思います。その場合には、肉体的な負担というよりも精神的な負担が大きくなるといったところでしょうか。

なので、介護度が高い人が多いことがイコール職員の負担が大きいと一概には言えませんが、夜勤において出来るだけ、入居者と関わる時間が少ない方が職員としては負担が少ないと思います。

ただ、そこにいるだけでも普通は寝ている時間に仕事をしているわけで、辛いと思うことも度々ありますよ。

入居費用が高い施設へ行くべき理由

編集部

次に入居費用が高い施設へ行くべき理由を教えてください。

入居費用が高い場合には、もちろん施設の方針にもよると思いますが、入ってきている金銭が多い分、それが職員の給料に多く反映される可能性はあります。

単価が安いからといって、その現場が、楽というわけでもなく、どこの現場にしても、同様にしんどい時はしんどいと思うので、どちらにせよ睡眠不足になりながらも働く場合には、高単価な施設に働きにいくべきだと思います。

やっぱりお金が多くもらえるなら頑張れるし、強いストレスにもお金という見返りがある場合には耐えることができると思います。

この業界は離職率が高いことで有名ですが、1つの要因としては、給料の安さがもちろんあって、「後、2万でも月にプラスでもらえる金額が増えたらいいのになぁ」と言った声もたくさん聞かれます。

言ってしまえばワリに合わないと多くの人が考える結果、離職される人が多いということになります。

「1回の夜勤で10万円もらえるなら月に15回は文句ひとつ言わずやっていいかな」という冗談交じりの意見もありました。

そのように考えた場合に、やっぱり少しでも給料が高い場所で働いた方がいいと思いますし、入居費用が高いということはそのことの1つの指標となりますから、事前に確認できる場合には確認しておいた方がいいいと思います。

ただ、高単価である場合には、それなりの資格を持っていることを求められることもあるかもしれません。

夜勤専従の単価は今後も上がり続ける

編集部

派遣会社に登録して、仕事のオファーが多いと聞きましたが。

確かに5年前と比べると、特に夜勤の仕事のオファーの数は相当増えたと思います。仕事が常にある状態なので、選ぶのに苦労はしませんが、人手不足が否めないです。

また、多くの方々が夜勤専従勤務に対してワリに合わないと思うことが多いようで、辞められる方が多いです。

よって、需要に対して供給のバランスが取れていないので、単価は今後も上がり続けると予想されます。

業界としても外国の方々から介護の仕事につきたいといった方を招くなど問題解決に取り組んでいるようですが、中々人員が増えていっていないのが現状です。

施設の現場で働いている職員が辞めるときには、だいたい引き留められます。

それくらい人手不足なので、人員確保のために単価は上がると思います。夜勤専従となると余計にやる方が少ないために、その傾向はさらに高いと思います。

編集部

8年以上、夜勤専従として働いているということはメリットが多いのでしょうか。

夜勤は、世間のみなさんが寝ている時間に働いているということですので、その時間に仕事をすることで給料が発生し、仕事以外の時間の多くを、自分の時間に使うことができます。

身体への負担が大きいですが、これまで仕事をしていた日中に、自分の趣味にいそしむといったことができるので、そこはとてもありがたいかなと思います。

一方、長年継続して夜勤に従事している人は、体調を崩しやすく、寿命も短いといった意見もあります。

仕事が終わった後で、夜勤をしていなかった頃に感じたことのない疲れを感じることもあります。なので、身体を休める方法や、ストレスを発散させるものを見つける必要はありますね。

個人的に好きなのは、どこかに出かけるときに、人が少ないことですね。土日などはどこに行っても人がいっぱいでげんなりすることが多いですが、例えば、平日の夜勤明けなどに仮眠をとって外出すると、人が少なく、人気店も行列に並ぶことなく堪能できます。

そういう時間がすごく好きです。平日に仕事をしていない自由な時間を確保することができるので、人生を満喫できていると実感することができます。人それぞれですので、それは個人的な感覚ですけどね。

また、少しでもストレスを減らす方法として、自分自身が実践しているのは、少し笑われるかもしれないですけど、嫌な匂いはできるだけ嗅がないことです。

匂いでストレスに感じることが仕事柄本当に多いです。排泄介助などの匂いが耐えられず仕事を続けることができなかったという方も多いです。

夜勤帯の眠たい時間での対応となると負担も倍増するでしょう。匂いの記憶は残りやすく、日常生活の中で、ちょっとしたことからその嫌な匂いを思い出してしまい、げんなりすることもあります。

なので、できるだけ、悪臭は匂わない。それを回避するだけでもかなりストレスが軽減されます。ずっと息をとめているわけにもいきませんので、マスクは必需品です。

派遣介護職として働くメリット

編集部

正社員ではなく、派遣を選んだ理由を教えてください。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

介護業界においては派遣としての働き方は有効かもしれません。基本的に派遣としての勤務は単価が高く、業界特有のものなのかもしれませんが、1つの施設に従事しつづける場合に、精神的にあるいは肉体的に磨耗することが多いように思います。

身近なところで死を見届けることが多く、また、基本的にチームプレイが必要である現場において、先に書いたように人間関係で煮詰まってしまうことも多々あります。

業界では、その施設を辞めても他の仕事に転職することなく、また介護の現場で働く方が多いといった話もよく聞きます。

場所を変えることで、業務の内容が基本的に変わらないけれども、仕事を続けることができるようになるということは、すなわち、以前の職場での入居者、同僚との関係性が一旦リセットされたことが大きいと思います。

例えば、他の業界の仕事のような非常に専門的な知識が必要なわけではなく、知識の面において、蓄えておかないといけない理論などが多く必要なわけではありませんから、施設を変えても、即戦力として働くことは難しくないように思います。

どこにいっても人手不足であることには変わりないので、職を失うという心配もあまりありません。1つの場所に長くとどまるのではなく、派遣として働くこと自体がおすすめといえます。

介護士ライター募集中
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