ボランティアから未知の介護士へ就職。今はやりがいに惹かれ没頭中

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2020年01月21日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。
プロフィール

大学2年次にボランティアで老人ホームとかかわりを持つ。大学3年~卒業時までデイサービスでアルバイトを経験。

それらの経験から介護業界を志し、某訪問介護企業へ入社。「介護職員初任者研修」「レクリエーション介護士2級」の資格を取得済み。

現在は現役ヘルパーの傍ら、介護ライターとして様々なメディアで執筆しながら、介護の勉強を進めています。

介護職 近藤さん

あなたにとって介護職とは?

徹底的に「相手の幸せ」を考え抜き、人生のラストスパートと言われる時期に寄り添うことのできるやりがいある職業。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

大学2年生
イベントで介護業界を知る
 サークル活動で老人ホームのレクイベントに運営として参加。高齢者との交流が楽しかったことから、介護業界に興味が湧きました。
大学3年生
デイサービスでアルバイト
家の近くにあるデイサービスにて、1年半以上アルバイト。基本的な介助はこの施設でほとんど経験しました。
大学4年生
介護職員初任者研修を取得
入社時に必要だったため、介護の基礎を勉強する意味も込めて取得しました。
大学卒業
訪問介護企業へ就職
大学は福祉と全く関係のない社会学部でしたが、それまでの経験から中小の訪問介護企業へ就職を決めました。
社会人1年目
介護ライターを副業で開始
介護の魅力を広めたいという意味を込めて、現役ヘルパーとして働く傍ら、多くの介護系メディアでの執筆を行っています。

私はこんな介護士です。

私はこんな介護士です。

大学時代、老人ホームでのイベントに参加したことがキッカケで、「おじいちゃん、おばあちゃんと交流できる仕事って楽しい!」と興味を持ち、介護業界を知るようになりました。

その後さらに興味関心を広げるため「レクリエーション介護士」の資格を取得。それらの知識を元に大学3年~4年生までデイサービスでアルバイトをし、基本的な介護を全て経験しています。

そしてこれらの経験から社会人以降も介護業界に携わりたいと考えるようになり、介護業界に絞っての就職活動を開始。

大手企業など5社から内定を頂きますが、「高齢者が自分らしく過ごせる在宅での介護を推進していきたい」という想いから、訪問介護系の中小企業へ就職しています。

現在は入社前に必要だった「介護職員初任者研修」の資格を取得し、認知症や障がいのある方々とのコミュニケーションの取り方や、介助の方法を具体的に理解しています。

また、「人手の少ない介護業界を盛り上げていきたい」という想いがあり、副業として介護ライターをスタート。介護職の魅力的な部分や、同業者の悩み解決に繋がるような記事を多くのメディアで執筆しています。

高齢者はもちろん、そのご家族や職員など、介護に携わる全ての人が幸せになってほしいと考え、その目的に向かって行動し続けている・・・そんな介護士です。

編集部

どのようなことをキッカケに介護士になったのでしょうか?

大学は「介護士」という職業に縁もゆかりもない、社会学部のマスコミ系学科に入学し、テレビ局や広告会社などの就職を想定して学問に励んでいました。

しかし、大学2年次に所属していたボランティアサークルにて、「老人ホームでのレクイベント」に参加したことをキッカケに、楽しく高齢者の方と触れ合える介護士に興味を引かれます。

その興味関心が忘れられず、3年生になるとデイサービスでアルバイトを開始。実際の業務経験を経て「介護士のやりがい」などを実感しています。具体的には高齢者の方とコミュニケーションを取り、たくさん感謝される部分などですね。

就職活動ではそんな経験から介護士一本に業種を絞り、中小の訪問介護系企業から内定をいただいたことで、新卒として介護士になっています。

編集部

介護士になって良かったこと、やりがいは何ですか?

「利用者さんに感謝されること」が、介護士になって最もやりがいを感じる部分です。

私が元々目指していたテレビ局や広告会社などのマスコミ系企業は、どちらかというと「結果第一」であり、感謝の言葉は二の次といった風潮がある業界です。

ですが介護士は、そういった他の仕事と比較しても「ありがとう」と感謝される機会が桁違いに多いです。これが働き手にとっては非常に有難く、「一生懸命仕事して良かった」とやりがいを感じられるポイントとなっています。

また、似たようなことですが「利用者さんに認められたとき」にも介護士になった喜びを実感できます。

具体的には、頑固な性格だった男性利用者さんが、自分に心を許して相談事を持ち掛けてくださったとき…などは、非常に嬉しい気持ちになりますね。

こういった「人間味」を実感しつつ感謝や支え合いを軸にして仕事できる職業は、他にはない介護士ならではの魅力だと思っています。

編集部

印象に残っているご経験はどのようなことでしょうか?

訪問介護の仕事に就いてすぐ、ある女性利用者(以後Aさん)の「調理介助」に入ったときのエピソードが今でも強く印象に残っています。

Aさんは軽度の認知症を患っている方で、コミュニケーションも全く問題なし。さらに調理もほとんどご自分でできるので、それを軽く補助する程度の仕事でした。

しかし、ある日Aさんに「〇〇(Aさんの地元独自の料理)という煮物を作れる?」と言われ、全く調理方法が分からなかった私は「すいません、全くわからないです…」と正直にお応えしました。

するとAさんは、「…え?ああ、そう、作れないの」とガッカリしたように私を見たのです。これ以降、「認められていない」と実感するような態度をたびたび取られてしまい、自分としても不甲斐なさを感じていました。

そこで私は「料理力」を改善するため、毎日家に帰るとAさんに言われた煮物を練習しました。悔しさから毎日勉強し、オリジナリティを加えながら美味しく作れるよう努力を重ねたのです。

するとある日、「〇〇作れる?」と例の煮物をお願いされました。そこからは練習通りに上手く調理を完了して食べてもらうと、Aさんは「あら!美味しいじゃない!こんなに美味しい〇〇初めて食べたわ~」と絶賛してくれたのです。

この経験から、私は「どんなに小さく見えることでも努力し、利用者さんを笑顔にすることが介護士の仕事だ」というのを強く感じています。この思いは介護士で働くうえでの理念として、後輩などにも伝えていくつもりです。

編集部

仕事に就かれた当初、苦労されたことなどありましたらお願いします

それまで家事を全くしてこなかった経験から、訪問介護の仕事開始当初はわからないことが多すぎて、かなり苦労しました。

実家暮らしで家事は全て両親にお願いしていたため、「料理」「洗濯」「買い物」などのやり方が一切わからず、全て0から先輩に教えてもらうという始末…。

また、ただでさえやり方がわからないのに、訪問介護では1人1人違うお宅にお邪魔し、毎回異なる道具を駆使して仕事しなければなりません。

そのため、最初の数か月はとにかく先輩の教えを覚えつつ、仕事に慣れる…ということで頭がいっぱいでした。

これにより、利用者さんとゆっくりコミュニケーションが取れなかったり、「どうしたらもっと効率的に仕事ができるだろう?」などの客観的な視点を持てなかったりしました。

介護士は慣れてしまえばルーティン化できる仕事もあり、十分に余裕が生まれます。しかし慣れるまでの時期はバタバタと忙しい日々を送ることが多かったため、もっと就職前に家事などの練習をしておけばよかったな…と痛感しています。

編集部

日ごろから大切になさっていることは何ですか?

利用者さんの細かな変化を見逃さないようにすることです。

細かな変化とは、具体的にいうと「表情が普段より落ち込んでいる」「食器の片づけが雑」「会話をしても反応が薄い」などをさします。

こういった少しでも違和感を覚えることは、必ずその日のうちに原因を探り、上司に報告することを大切にしています。

なぜなら、一見小さく見える変化にこそ、利用者さんが抱える根本的な課題が現れるからです。

例えば以前、私が担当するとても元気な利用者さんが、作り笑いをしているような日がありました。これに違和感を覚えた私は、その日いつもより更に注意深くご本人や部屋を観察してみたのです。

すると、どうもトイレに行った後明らかに険しい表情をしていることを発見しました。よく聞いてみると、最近便秘が続いていて困っていたとのことで、私はすぐに水分摂取の促しを業務に加えました。すると、1か月ほどですぐ便秘が治り、笑顔が戻ったのを覚えています。

このように、見過ごしてしまうような小さな変化の裏には、何かしら大きな問題点が潜んでいます。介護士はその問題をできるだけ早く改善するためにも、日々観察する姿勢を持つことが大切だと思っています。

編集部

今後やりたい事や目標などありますか?

人手不足が嘆かれる介護業界で、もっと介護士の魅力を世に広めていく活動をしたいです。

周りの友人たちに聞いてみても、「介護士は激務で、給料も安い」というイメージを持っている人が一定数います。

しかし私は実際に働いてみて、利用者さんやご家族のより良い人生のために課題解決をし続けられる、素晴らしい仕事だということに気付きました。

そういった「仕事として面白い面」「やりがい」「今後の可能性」を伝えることができれば、今の介護業界をもっと盛り上げて、人手不足を少しでも改善できると考えています。

そして人手不足が改善されれば考える余裕ができるので、仕事の質が上がります。仕事の質が上がれば、利用者さんやご家族、さらには私たち介護士も嬉しい…という好循環を生みます。このサイクルを作るのが、私の最もやりたいことです。

編集部

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

今はまだ介護士がどんな仕事が分からず、不安な部分も多いと思います。

ですが、感謝されること、課題を解決して喜んでいただけることなど、様々なやりがいで溢れている介護士という仕事をとにかくやってみて欲しいです。

私もそうでしたが、いざやってみると「イメージより楽しい!」という部分が多数出てくるのが介護士の魅力です。

情報を集めるだけでは魅力のわからない介護士という仕事に、ぜひ勇気を出して飛び込んでみて欲しいと思います。

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