利用者様の笑顔を大切に。訪問美容師として大事にしていきたいこと

介護×美容

訪問理美容分野で働く人の経験談

インタビュー実施日:2021年4月10日

プロフィール
  • 年齢・性別:40代女性
  • 仕事内容:美容師
  • 得意分野:ヘアメイク
  • 介護美容歴:8年
編集部
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何がキッカケで訪問美容・介護美容に関わろうと思ったのでしょうか?

美容師の先輩が訪問美容をやっていて話しを聞いているうちに関心をもち、仕事を手伝いに行ってみることにしました。そこでカットを終えたご高齢の方の笑顔を見た時に「やってみたい!」と思ったのがきっかけになりました。

訪問美容を始める前に介護の勉強をしようと思い介護施設で研修をさせていただきました。

介護の仕事に初めて携わってみて改めて介護職の難しさ大変さを知り、訪問美容をやる前に介護の仕事を見られて本当に良かったと思います。

研修が終わる頃に施設の担当者から訪問美容をやってみないかとお声をかけていただき、そこの施設は理容、美容と分かれており私は美容でやらせていただくことになりました。

利用者様からは「カットだけじゃなくカラー、パーマもやってくれるの?嬉しいわ!」と言ってもらえ、女性の利用者様が多く予約を入れて下さるようになりました。なかには気分転換にとシャンプー、ブローで利用して下さる方もいて、少しずつ喜んでもらえるようになっていきました。

最初は不安もありましたが利用者様と楽しくおしゃべりをしながらやっていくうちにこの仕事に携わってみて良かった、自分自身のためにも勉強になり頑張っていこうと思いました。

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編集部
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訪問美容・介護美容の社会的意義はどのようなものだと考えますか?

利用者様の介護度やその日の状態などを考慮しながら施術できるようにとは思います。やりやすいヘアスタイルに作るのはもちろんですが、やりやすさの中にもきちんとしたスタイルがあり、利用者様の表情から笑顔が見られるような施術をすることが介護美容の大切なところではないかと感じています。

利用者様が安心して利用できる場所、ご家族や施設の方から信頼をしていただける場所づくりをする事も大事だと思います。

施設の方から「好きに施術室を模様替えしてみていいよ」と言ってもらえたため、看板を出したり、花を飾ってみたりと利用者様が少しでも美容院に来たと思えるようにしてみました。利用者様からは大変喜んでもらい、看板を出したことで美容室名も覚えてもらえ、施術をする前から笑顔が見られ、環境づくりも大変必要だと思いました。

女性にとって美しくいること、おしゃれを楽しむことは、いくつになっても変わらないことで大切なことだと思います。

利用者様が明るく笑顔で過ごせるヘアスタイルを提供し安心して利用でき、ご家族や施設の方からも信頼していただける訪問美容サービスを提供していくことが、訪問美容師として大切なことではないかと感じています。

編集部
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どんな時にやりがいを感じますか?

やはりご利用者様の笑顔を見られた時が、素直にやって良かったと思います。回数を重ねて行くと名前なども覚えてもらい、訪問美容が来るのを楽しみに待っていたと仰っていただけたりします。

シャンプー、ブローで毎回、予約しを入れて下さる方もいて「気持ちが良かった、またお願いね」と仰っていただけたり、「カットがすごく気に入った」と仰っていただけたりすると本当にやりがいを感じます。

施設の方から利用者様のヘアスタイルが変わり最近明るくなったとか、ご家族が喜んでいたというお言葉をいただくと安心し、また頑張ろうと思えます。

施設の訪問美容は他の方の声を聞けたりもするので参考になり、次にどうしたらいいかと考えることができ、自分のために勉強にもなります。

訪問美容サービスの利用をすることで利用者様のモチベーションが向上していき、楽しく過ごしていけるよう少しでもお手伝いができたらと思っています。

また、ご高齢の方と触れ合うことで色々なお話しが聞けたり、笑顔をいただけたりすることで、私自身が癒されており、助けられているような気持ちがします。

訪問美容は普通のサロンワークとはまた違ったやりがいあり、学ぶことの多い仕事でやりがいを感じています。

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編集部
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施術中にもっとも気を付けていることはありますか?

利用者様の介護度にも個人差があり、その方に応じて施術内容や時間を考えてやるようにしています。

衛生面では道具の消毒等をきちんと行い利用者様が安心して利用できるよう気を付けています。

利用者様の中には髪の毛を触られることが苦手な方もおり髪の毛が伸び過ぎてしまい、ご家族からのご依頼を受けることがあります。無理には施術せずに利用者様が落ち着くのを待ち「カットしてみようかな?」と思っていただけるような、お声掛けに心がけています。

カウンセリングもわかりやすく説明し利用者様が不安にならないようにコミュニケーションを大事にしています。

ヘアスタイルも手入れしやすいだけではなく、施術が終わった時に利用者様の表情から笑顔が見られ、またここで施術したいと思ってもらえるよう心がけています。

美容院に来店したと思ってもらえるように看板を出したり、お花を飾ったり、音楽を流したりしておしゃれな空間づくりも大切にしています。

利用者様が訪問美容サービスを利用することで少しでもリフレッシュができ、お元気でいられるように工夫し、衛生面や安全面に気を付け「良かった、また来るわ」と言っていただけるように努めていきたいと思っています。

編集部
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介護×美容分野が発展するために必要なことは何だと思いますか?

最近では訪問美容だけではなく、エステやネイルをする介護美容がありますが利用者様のモチベーションを上げる大変、良い仕事だと思います。

訪問美容サービスも手入れしやすいヘアスタイルを提案するだけではなく、「美」を追及し利用者様がいつまでも若々しくいられるように工夫していく必要があると思います。

例えば白髪染めは黒くするだけではなく明るめのおしゃれな色を提案し、ヘアーカタログなども見ていただきながらコミュニケーションをとり美容院と変わらないようなサービスを提供するのも良いのではないかと思います。

やはり空間づくりは重要だと思います。少しでもおしゃれな美容院と変わらない空間づくりを意識することで、利用者様のモチベーションだけではなく施術する側のモチベーションも上がり介護×美容という考え方も変わっていくのではないかと思います。

まだまだ訪問美容は人手不足と聞いていますが、訪問美容サービスがおしゃれなイメージに変わっていくと、若年層の理美容師たちにも今以上に興味を持っていただけるのではないかと思います。

若い理美容師たちのスタイルも取り入れることで介護×美容がもっと発展していくのではないかと思います。

編集部
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あなたにとって介護×美容とは?

美容サービスに変わりはないと思いますが、ご高齢の方を中心に触れ合ってくことが多く体調などを考慮しながら施術をしていくので、気配りや優しさを身につけることができると思います。また年長者の方からのお話しやご意見を聞けるので大変、参考になります。

手入れしやすいスタイルにするだけではなく、やりやすさとおしゃれなスタイルを提案することで高齢者の方に喜んでもらい活力になってもらうことが「介護×美容」だと思います。

その方に応じて臨機応変な対応ができ、施術後に高齢者の方から自然に笑顔が溢れてくるような美容を提供していきたいと思います。

高齢化が進みこれからもっと訪問美容、介護美容は重要が多くなると思います。多くのスタイリストさんに興味を持ってもらい介護美容に関心を持ち、これまで以上に介護美容が発展していき高齢者の方などが自由におしゃれを楽しめるような時代になっていくと良いと思います。

利用者様と楽しく触れ合いながら施術し、技術の向上に努めていきたいと思います。そして何よりも利用者様の笑顔を大切にしていきたいと思っています。

「介護×美容」は重要な業務で、これからもっと必要とされてくるのではないかと思います。

編集部
編集部

これから、介護×美容分野にチャンレンジする方へメッセージをお願い致します。

美容院でのサロンワークとはまた少し違う経験ができると思います。高齢者の方などと接しているうちに気づかされることも多く勉強になります。触れ合うこと、優しさを持つこと、寄り添うことなど、サービスを提供していく上で大事なことで、そういう面でも携わってみると良い仕事だと思います。

介護職も美容職も人に携わるという面では共通しているのではないかと思っています。

以前よりも訪問美容は重要が増え、働く場所も多くあるようです。独立して開業されている方も多いようで、私の知り合いではご夫婦で頑張っている方もいて素敵だなと思っています。これから携わっていくには本当に良い業界だと思います。

いくつになってもおしゃれを楽しむということは大切なことだと思います。訪問美容サービスを提供することで、高齢者の方などがおしゃれを諦めず元気で前向きにいられるお手伝いができる、やりがいのある仕事だと思います。

高齢者の方などと触れ合っていくうちに楽しさや、やりがいを感じ新たなサービス提案も増え、頑張っていこうと思えるのではないでしょうか。

これから訪問美容にチャレンジする方が増えると、もっと訪問美容は発展していくのではないかと思います。

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