将来の夢は自分の介護施設を持つこと。資格取得で変わった介護職のイメージ

現役介護士に話を聞く「深イイ話」
※画像はイメージです。

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2020年1月28日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。

プロフィール

介護福祉士として現在は秦野市で働く。2011年に介護福祉士の資格を取ったことをきっかけに、自分の仕事の幅を広げるだけではなく、部下の育成に従事したことがきっかけで介護職の仕事のイメージが一変。

将来は起業して自分の考え方が浸透した施設を作るのが夢。

介護職 mmka28さん

あなたにとって介護職とは?

こんなに沢山ありがとうと言ってもらえるのは介護職だけだと思います。

辛いことと同じくらい楽しい気持ちになれます。介護士をやってやりがい、楽しいを強く感じられたことが本当に多くて今でも思う時があります。これからも小さなことでやりがい、楽しいを感じられるようにしていきたいと感じます。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

  • 2000年4月~2008年3月
    有料老人ホームに勤務
     神奈川県の海老名市にある介護施設で働いていました。2005年からは中間管理職にもなり部下を束ねながら上司と部下をつなぐパイプ役として仕事に徹していました。部下の育成にも力を入れていました。 
  • 2011年
    育児休暇の取得
     女性の施設長だったということもあり、産休育休への理解があり取得率が高かったです。 
  • 2019年3月
    介護福祉士の資格を取得
    自分の仕事の幅を広げること、スキルを磨き上げることを意識して介護をしました。8年のキャリアがあったのでどんな時も冷静に対応することを意識しました。
  • 2012年~2013年
    資格取得と昇給
    2012年に中間管理職になりました。2013年にはケアマネージャーの講座を受けて合格することができました。 
  • 2015年~現在
    マネジメント業務の増加
    2015年には管理職として部下16人を束ねています。施設では上から2番目の立ち位置で仕事をしています。現場の利用者さんへの介護業務はもちろん、部下の管理、慰問訪問の対応、入居者の家族との打ち合わせ、会社のミーティングに参加しています。

私はこんな介護士です。

私はこんな介護士です。

もともと部下の育成には興味がなかったのですが、介護福祉士の資格を取ったことをキッカケに仕事の幅が広がり、介護士の仕事のイメージがガラリと変わりました。

介護士の奥深さを知ってからは、日々勉強の毎日。座学だけではなく、現場視点をモットーに、利用者さんとのコミュニケーション頻度は自信を持って施設一番と言えます。

今では現場で働きながら、管理職として部下の育成にも励んでいます。

編集部
編集部

どのようなことをキッカケに介護士になったのでしょうか?

私が介護士になった理由は祖母が要介護になってしまい介護が必要になった時に当時学生だったわたしがサポートをしてあげていました。その時に介護をしていたのがきっかけで介護士を目指しました。祖母も介護をすればありがとう。と言ってくれていてこんなに沢山ありがとうと言ってもらえるのは介護職だけだと思いました。

祖母からいつも面倒を見るたびにおばあちゃんも長生きしたいと言ってくれていました。私が面倒を見ることで長生きしたいと行ってくれたことが本当に嬉しくて今でもその言葉が頭の中に残っています。

その時から介護職につけば好きな介護をすることができて尚且つ沢山のありがとうと言ってもらえる。そのために介護職を目指しました。

最初は介護職が大変だと思っていました。慣れてくると手際も良くなり親からも褒めてもらえるようになり、高校の時は他にやりたいことがなかったので福祉科に入りました。福祉科に入り知識を学んだ時にこのまま介護職として働きたい、キャリアアップしたいと強く思うようになりました。

またこれから高齢化社会になることはわかっていたので介護士として一流になれば「食いっぱぐれがない」と親に言われたのも介護士を目指した一つの理由でもあります。介護職は人気がなく、給料が少ないというイメージでしたが国家資格を取ったら給料が上がる。資格の種類もたくさんあるので合格すれば一般企業の人よりも高いお金をもらえると思いました。

これからの未来を見据えた時に高齢者の介護をすることができるのは武器になるし天職になると思いました。

他にも、やり甲斐や誇りを持って働く介護士がいます

介護職は適職。介護を通じて自分を知り、人間力をつける
クビ同然で会社を辞めた私が転職して介護現場の責任者になれた理由
介護職に対する世間のマイナスイメージを払拭したい
転職してよかった。思い切って市役所事務職から介護職へ
将来の夢は自分の介護施設を持つこと。資格取得で変わった介護職のイメージ
編集部
編集部

介護士になって良かったこと、やり甲斐は何ですか?

私がやりがいに感じたことは感謝の言葉を伝えられた時です。感謝をされるのは嬉しいですが特に自分が介護した方が笑顔で「今日もありがとう」、「〇〇さんでよかったよ」と言われたりすると本当に介護士をやっていてよかったなと思います。

私が介護した方は私のことを孫のような目で見てくれるので些細な事でも感謝をしてくれる。私が26歳の時に出会った方には「〇〇さんじゃあなかったら私は施設に入らなかったと思う」と言われた時に本当に嬉しい気持ちになりました。

介護士は本当に辛い仕事ですがこうやって感謝の気持ちを述べられると本当に嬉しいです。普段辛いことを忘れることが出来ます。些細なことですが私たち介護士にとって感謝をされるということは救いでもあります。一生懸命お世話しなければという気持ちになります。

編集部
編集部

印象に残っているご経験はどのようなことですか?

印象に残っているのは中間管理職になった時です。前まで新人だった私がやっと中間管理職になれたのだと思った時は本当に嬉しい気持ちになりました。25歳で中間管理職になったのは私が最年少ということで評価してもらえたのは本当に嬉しかったです。普段頑張ってきたことが間違ってなかったのだと思いました。

中間管理職になるまでは社員として一生懸命働いてきました。時に入居者に殴られたり、つねられたりして心が折れそうになりました。しかし管理職になってから仕事が楽しく感じられるようになりました。管理職というプレッシャーもありますがそれを感じないくらい今は仕事を楽しみながら行えています。

その他には自分の計画したイベントが出来た時も仕事が楽しいと思える瞬間です。施設は必ず慰問訪問があり子供達と触れ合ったりする機会があります。その時に何をするのか決めたり、企画したりするときは必ず先方に出向いてプレゼンをしてお互いのオッケーが出たら開催されます。

特に楽しかったと感じたのはクリスマスです。近くの保育園児と合同でクリスマスパーティをしました。プレゼント、遊び、飾り付け全てをプロデュースしました。その時に全てが順調に行き入居者、入居者のご家族、上司、保育園の関係者の人たちにも感謝をされました。最高のクリスマスパーティだったよと最高の褒め言葉をもらいました。あの時の言葉は今でも忘れません。本当に嬉しい言葉でした。

その時に介護の仕事ではないけれど入居者のために一生懸命時間を割いてやったことが間違えではなかったのだと思いました。介護士は本当につらいイメージがありますが定期的に休むことが出来ます。辛いことと同じくらい楽しい気持ちになれます。

介護士をやってやりがい、楽しいを強く感じられたことが本当に多くて今でも思う時があります。これからも小さなことでやりがい、楽しいを感じられるようにしていきたいと感じます。

編集部
編集部

仕事に就かれた当初苦労されたことなどありましたらお願いします。

私は苦労したことは三つあります。

一つ目は入居者の性格、介護がバラバラなのでその人に合わせた方法を取らなければなりません。若手の頃はみんな同じに接していたので入居者の方に文句を言われてしまったり、殴られたりしました。本当に辛い経験をしました。

入って一年未満でこの壁に当たったので最初は介護士に向いていないのではないかと思いました。その時は同期、親、上司に相談しました。その時に言われたのが深く考えすぎずに笑顔で対応し、その人の持っている物に対して反応してあげると自然と距離を掴めやすくなってコミュニケーションが取りやすくなるよと言われました。それを試して見ると一人一人とのコミュニケーションも取りやすくなり距離感も良い距離感を取れるようになり介護がしやすくなりました。

二つ目に時間配分。介護士は時間配分が本当に大事です。基本的に流れは同じですがたまに時間が押してしまう時があります。前に行く分には良いのですが後ろに行ってしまうとスケジュールがずれてしまいます。スケジュールを頭に入れて逆算をしなければなりません。それが本当に難しくて苦労しました。

効率よく仕事をしたいのに効率よく仕事ができないことに苛立ちました。しかし時間が経つにつれてその時間配分がわかるようになってきて上司からもアドバイスをもらえるようになったおかげで仕事を早く覚えることができたし、時間配分も読めるようになってきた。私の先輩が常に時間配分を気にして介護をしていました。

その人を隣で見ていたこともあり配分の仕方を自分なりにアレンジすることが出来るようになりました。かなり苦労しましたが上司のアドバイスにより時間が経つに連れて時間配分が取れるようになりました。これを機に学んだのが絶対に解決方法はあるので人に聞いたり人のやっているのを見て学んだり常に大切なことだなと思いました。

三つ目は夜勤です。介護士は必ずと言っていいほど夜勤があります。私の働いているところも夜勤がありました。週に1~2回必ずあります。夜勤をやると体内時計がおかしくなります。仕事中に眠くなってしまうことがよくありました。

朝8~9時に終わって帰宅してもねれない事がよくあります。次の日は休みだとしても体内時計が崩れてしまうので明後日にある日勤があったとしても仕事に集中できなくて眠たくて仕事が手につかないことがありました。時間の使い方がすごく大変に感じました。時間を上手くコントロールすることができればこの悩みが解決することが出来ると感じました。

またプライベートの時間も夜勤があると取れなくなるのでプライベートと仕事の両立が非常に大変でした。その影響でワークライフが仕事に偏っていた気がします。少しでもワークライフを良くするために色々な策をとったりしていましたが中々打開策を見つけることが出来ませんでした。見つけるまでにかなりの時間がかかりました。

編集部
編集部

日頃から大切になさっていることはなんですか?

私が仕事で大切にしていることは二つだけです。大変な仕事を率先してやること。分からないことは質問して分からないままにしないこと。この二つだけは守るようにしています。

一つ目の大変な仕事を率先してやるはみんながやりたくない仕事を率先してやらなければ分からなかった、蓋を開けたら思っていたよりも大変ではなかったと思うことがよくあります。自分で決めつけてしまうと見方が変わったり、考え方も変わったりしまうことが分かりました。

他の人とレベルの差をつけ、管理職になりたいという目標がある人には必ず実行に移してもらいたいです。私は入社して三年くらいは大変なことは上司がやるだろうと思って見て見ぬ振りをしていました。

しかしそれでは人は成長しないし一般の人と同じレベルにしかならないという事が分かりました。人と同じことをやっていたら成長することができない。とにかく人と違うことをやろうと心がけるようになりました。私は常に大変な仕事を率先して徳を積んでやろうという気持ちで仕事をしています。

二つ目に分からないことは質問をするということ。特に分からないことがあるとそのままにしてしまう方が非常に多いです。なぜなら上司に効くという作業を怠っているからです。上司に効くという作業は非常に大切なことです。

経験をしっかり積んでいるかたに助言を求める。上司になって思うのは分からないことを積極的に聞いてくる部下は可愛いし、成長させてあげたいから一つだけではなくてプラスアルファで教えてしまうことに気づきました。その時に分からないことは絶対に聞いた方が得だと思いました。

私にとっても得だし、上司のアドバイスを求めてそれが部下のためになるなら上司にとっても特になります。アドバイスをもらうことは決して恥ずかしいことではありません。分からないことをわからないままにする方が恥ずかしいことです。

私も若い時に分からないことを分からないままにして同じミスを何回も繰り返して上司に怒られた経験があります。今思うと当たり前のことだし聞かないから同じミスを繰り返してしまう。自分が情けなく思った瞬間です。どうしていつもこうだろうと思いました。自分は成長したいのに分からないことを聞くことが出来ない自分がいました。

この経験をしてからは絶対に分からないことは上司に聞いてそこから行動に移すようにしています。一つのミスが自分を成長させてくれました。以上の二つの点を大切にして仕事に取り組むようにしています。

編集部
編集部

今後やりたい事や目標などありますか?

私の今後の目標は自分の部下を管理職まで育て上げることです。現在沢山の部下がいます。私の元で一生懸命働いてくれています。

私の若い頃と比べても圧倒的に真面目で一生懸命。働いている姿を見ても積極的にコミュニケーションを取ってくれるし分からないことがあれば必ず質問をしてくれます。

そういう姿をみると部下を管理職まで育て上げて活躍している姿を見てみたいと思いました。そのため、今は部下の育成に力を入れています。

次に起業も考えています。私は長年介護業界に携わってきたので何が必要なのか足りないのか分かります。まだ資金的な問題はありますが起業して私が理想とする施設を作りたいです。

現在高齢化社会の影響で高齢者が施設に入れないことがあります。それを少しでも手助けをすることが出来れば良いなというのも一つの狙いでもあります。その為に現在は目標を達成するために逆算しながら生活しています。

編集部
編集部

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

介護職は辛いし大変です。でもそれ以上に楽しい、やりがいを感じられます。やりがいを感じられるのは仕事をする上で必要です。これから高齢化社会が加速して行く中で介護ができるスキルがある人は必要不可欠になります。

あなたが介護職につけば職は安定すると思います。またあなたしかないスキルを持ち、資格を取得すれば給料も上がります。

介護職は資格を取っているのが本当に大きいです。管理職にもなりやすい。これから介護職を目指そうとしている方には資格をまず取って欲しいです。資格を取って自分しかないスキルを身につけてほしい。

またスポンジのような何でも吸収できる心を持っていて欲しいです。介護職は色々な人を介護しなければなりません。だからこそその人に合わせた介護をする。その為に何にでも対応できるスポンジのような心を持っていれば全てに対応することが出来ます。

常に自分が働いていることを想像して欲しいです。ぜひ介護士になって頑張ってほしいです。

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