介護職に対する世間のマイナスイメージを払拭したい

現役介護士に話を聞く「深イイ話」
※画像はイメージです。

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2020年4月9日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。

プロフィール

高校時代に福祉委員会に入り慰問訪問で介護施設に訪問したことがきっかけで介護職の道へ。静岡市にある有料老人ホームで10年働いたのち、母の介護のため、一時的に職場を離れる。その後、旦那の仕事の都合で山形県へ移動し、小規模な介護施設で管理職を務める。

介護職 抹茶さん

あなたにとって介護職とは?

利用者から元気を貰える、私にとってかけがえのない仕事です。

時には介助が上手くいかなかったり、自分の思いが入居者に上手く伝わらなかったり、後輩が言うこと聞いてくれなかったり、皆さんが想像する通り、確かに大変なことは多いけど、誇りを持ってこの仕事が好きと言えますね。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

  • 1999年4月~2009年3月
    6年目で念願の管理職に昇進
     静岡県の静岡市にある介護施設で働きました。6年目に中間管理職として役職をもらいました。2004年には、育児を両立させながら介護福祉士の資格を取得しました。 
  • 2009年4月~2012年3月
    育児休暇
     女性に対する理解がある施設で周囲の方がサポートしてくれました。とても心強い人たちでした。 
  • 2013年4月~2015年3月
    母の自宅介護
    母がアルツハイマーになり自宅介護を行っていました。それを機にケアマネージャ、介護事務という資格を取得しました。
  • 2015年4月~現在
    鶴岡市にある有料老人ホームで勤務
    旦那の仕事の都合で山形県に移動した影響で現在は山形県の鶴岡市の有料老人ホームで管理職として働いています。若手育成、慰問訪問、イベント開催などを積極的に行っています。

私はこんな介護士です。

私はこんな介護士です。

私はよく周囲から頑張り屋さんと言われることがあります。自分自身でも感じていますが、納得いかないことはとことん突き詰めるタイプです。

また、対人サービスなので入居者の満足度、さらには入居者のご家族の満足度を高めるために、日々介護という仕事に向き合っています。

介助方法一つとっても、Aさん、Bさんそれぞれ適切な方法があり、毎日試行錯誤しなければならないので、ルーチンワークのようで実は違います。

ですので、入居者一人ひとりにベストを尽くせるよう、日々努力しています。

編集部
編集部

どのようなことをキッカケに介護士になったのでしょうか?

私が介護士を目指したきっかけは高校時代に福祉委員会に入り慰問訪問で介護施設に訪問したことがありその時に職場体験を二日間やらせてもらいました。その時に出会った入居者、そこで働いている介護職員がすごくカッコ良いと思ったのが介護職を目指そうと思ったきっかけです。

はじめて介護の経験はなかったので不安でいっぱいでした。少しマイナスのイメージもありました。しかし印象とは全然違って感謝をされることが多い職場だということに気づきました。

何か介護をすればありがとうと言ってもらえるそういう環境が居心地がよいと感じるようになりました。

また70歳代のおばあちゃんを介護した時には孫と同じ年の人とコミュニケーションを取れるのは本当に嬉しいといってくれました。慰問訪問でも一緒に昔の遊びをして楽しみました。その方は常に笑顔で嬉しそうにしていました。

その姿を見た時に私自身も楽しくなりました。70歳を超えた方とコミュニケーションを取る機会がないので本当にいい機会になりました。今まで味わったことがない嬉しさを味わいました。

私の指導をしてくれたスタッフの方は24歳の方で私とほとんど年齢差のない方でした。それでも沢山の入居者を優先順位を付けてコミュニケーションもしっかり取れていました。

その時に年齢はそんなに変わらないのにこんなに活躍して施設の中心として働いているのを見てかっこいいと思いました。私も介護職になり24歳のお姉さんに負けない介護士になり入居者に慕われる介護士になりたいと強く思いました。

介護士で働けば人として大きく成長をすることができるし理想としているお姉さんに近づくことができると思いました。

他にも、やり甲斐や誇りを持って働く介護士がいます

介護職は適職。介護を通じて自分を知り、人間力をつける
クビ同然で会社を辞めた私が転職して介護現場の責任者になれた理由
転職してよかった。思い切って市役所事務職から介護職へ
介護職に対する世間のマイナスイメージを払拭したい
将来の夢は自分の介護施設を持つこと。資格取得で変わった介護職のイメージ
編集部
編集部

介護士になって良かったこと、やり甲斐は何ですか?

スキルアップがすぐに出来るという点です。

介護福祉士は国家資格を持つことでスキルアップも早く管理職になりやすいというメリットがあります。

例えば高齢者の体を拭いたり不自由な方へほ食事の手伝い、排泄補助であったり、就寝時に行う体位変換といった動作の補助という面でサポートをする。資格を持てば他の人ができるので人よりも仕事の幅を上げることが出来ます。

仕事の幅を広げることで介護職としての価値を挙げられます。

そうすること管理職になり人を束ねる側に回れます。自分の仕事の頑張りが認めてもらえると仕事へのやりがいに感じます。一生懸命に頑張って良かったと心から思います。私は6年で管理職になりました。

その時に上司から今までの頑張りが評価された結果だよと言われました。その時に本当に嬉しい気持ちになりました。介護士へのやりがいを感じた結果でした。

次は自分が担当する入居者に(あなたが私の担当で良かった)と言ってもらったことです。その方は諸事情で他の病院に移動をしなければなりませんでした。

病気を患っている方でした。その方は病気に苦しみながらも施設で介護を受けていました。病院、ケアマネジャーと私たちも提携を組みながらケアプランを立てて介護をしていました。その時にふとした瞬間に入居者が(あなたが私の担当で良かった)と言ってくれました。

普段は口数少ない方で今までありがとうとか言われたことがありませんでした。初めて言われた時は本当に嬉しかったです。

その時初めて仕事が楽しい。人から感謝されることがこんなに嬉しいことなんだと思いました。特に普段言われない方にふとした瞬間に言われると泣きそうになるくらい嬉しいです。

感謝の言葉を直接もらえるというのは介護職の強みでありやりがいに繋がると感じます。

次に介護福祉士という仕事は高齢者、身体の不自由な方の生活を手助けすることが仕事です。基本的に私たちがサポートをしてあげているのですが時間経つと私たちがサポートをしなくても良い時が訪れます。その瞬間は私はやりがいを感じます。

その理由としては今までサポートをしないといけない人が回復をして、生き生きと生活をしている。また回復をしていけば入居者も笑顔が増えます。それに携わりサポートしたことは私はにとっては誇れます。

人の笑顔を増やすために私たちはサポートをするんだ。介護職とはこういうものなのかと言うものが分かった瞬間でもありました。

長年介護士として働いていますがそういうシーンに立ち会うとやはり介護職になって良かった。介護職は楽しい仕事だなと思うことが出来ます。私たちは入居者のサポートをしていますが逆に私たちは入居者からパワーをもらったり、やりがいを教えてもらったりしています。

この三つのやりがい、楽しいことを知るようになってからは仕事へのモチベーションも高くなり人としても成長できました。特に私はネガテイブ思考の人間でしたが物事をポジティブに考えられるようになりました。

編集部
編集部

印象に残っているご経験はどのようなことですか?

私が管理職になり、発言力が増し施設長に嘆願したことで、施設内に立派な仮眠室を作ったことです。施設長はその施工費用の高さに最初は首を縦に振りませんでしたが、1年にも及び激闘の末、作ることが出来ました。

作った背景は退職していった人の多くが、「夜勤が辛い」という事でした。離職率が高い職場で何とか賃金や処遇を改善し、離職を防ごうと努力しましたが、一向に離職率は下がりませんでした。

職場から離れていった人に理由を聞くと、「仮眠室がない施設ではプライベートもないし、身体が休まらない」と口をそろえて言われました。

当時、夜勤や過酷な労働環境が当たり前だと考えていたので、本当に申し訳ないことをしたなと今でも反省しています。

深夜に長時間まともな仮眠もとれずに働き続けている実態で、勤務終了から次の勤務までの「勤務間隔」が12時間未満という事も日常茶飯事でした。

今の施設では、安全性の確保からも、介護職の残業時間や夜勤の勤務状況には目を光らせています。

編集部
編集部

仕事に就かれた当初苦労されたことなどありましたらお願いします。

私が介護職をやって苦労したことはワークライフバランスを考えながら生活をするということ、入居者に対しての介護が難しかったです。

一つ目のワークライフバランスを考えるというのは基本的に私たちは週で二回夜勤があります。なので夜勤をやるとどうしで体内時計が崩れてしまいます。

崩れてしまうことにより睡眠時間が乱れてしまったりしてかなり苦労しました。

仕事を始めた頃は特に辛くて毎日必ず23時までには寝るような生活を送っていたので急に夜勤をやるようになり体内時計が崩れて仕事中眠くなってしまったり、夜勤から帰って来ても中々寝付けない日々が続きました。その影響からか体調不良もありました。

仕事を始めて2年目には1週間の入院もしました。ワークライフバランスの乱れから不用意な交通事故をしました。仕事終わりに居眠り運転をしてしまいました。

普段なら7時間寝ているところを夜勤で寝付けなくてオールをして仕事に行きました。それが影響して仕事終わりに寝てしまいました。その時にワークライフバランスは自分なりにコントロールをしなければならないと気づかされました。

コントロールとは夜勤の日は逆算をして生活をする、睡眠のコントロールをしていれば仕事中に眠たくなることはありません。睡眠時間のコントロールをするようにしてからは夜勤、日勤でも睡魔にやられることなく仕事に臨めるようになりました。

二つ目の入居者に対しての介護というのは入居者はみんな違う性格で患っている病気も違います。なので入居者によって介護の仕方を変えなければなりません。なので頭の中に一人一人のデータを入れておいてその人に合わせた介護をする。 常に意識して行うようにしていました。

最初の頃は意識をしていなかったのでクレームをもらってしまったり、噛みつかれたり、叩かれたりしました。その時に入居者に合わせた介護をしないと入居者も嫌な思いをするし私自信も嫌な思いをしてしまう。少しでも入居者に好かれる介護をするようにしました。

そうすることで入居者ともいい関係性を作ることができてコミュニケーションも自然と取れるようになりました。

積極的に取り組んで対応することで苦労、大変だったことが自分の成長につながる。成長をしたいと考えている方にはぜひ真摯に受け止めて対応をしてほしい。常にプラス思考で働いてほしいです。

編集部
編集部

日頃から大切になさっていることはなんですか?

私は分からないことを分からないままにしないという事。これは仕事を初めて三年目から決めた大切なことです。以前は分からないことがあっても分かったふりをして対応していました。しかしそれではダメということに気づいた時がありました。

それは上司な指示を出されてその時は適当に返事をしたのですごく正直何を言っているのか分かりませんでした。しかしその時にわかったフリをせいで上司は理解したものだと思ったそうです。

実際は言われたこととやっていることに相違がありました。その時に上司に(分からないことはわからないままにしないで質問をしてください)と言われてしまいました。

介護職としてのスキルを上げたいなら分からないことは聞くこと。徹底してくださいとお叱りを受けました。その時に分からないことは質問をして助言を求めることにしました。積極的に質問をすることは恥ずかしいことではありません。

少しでも分からないことを減らしていく。自分のスキルに落とし込んでいくことを忘れない。

私はこの経験をしてからは絶対に分からないことがあれば上司を捕まえて、どういう意味なのか聞くようにしています。曖昧にはせずにはっきりとした意見を聞くように心がけています。

次に積極的に仕事を行うという点です。これは資格を取るということにも繋がるのですが資格を取れば自分の成長にも繋がりますし仕事の幅も広げられます。そうすれば積極的に仕事をすることが出来ます。

人が出来ないことを出来るようになるということは本当に大切なことです。私も以前は全く仕事ができなくて苦しんでいました。

仕事の幅も狭くて介護職としてどうなんだろうと思いました。そこから資格を取るようになり合格して仕事の幅を広げられて消極的で自信がない自分を変えることが出来ました。

現在介護職に自信がなくて消極的な方には積極的になる方法を自分なりに見つけることが大切です。私は資格を取ることで自分に自信をつけて行きました。

私はそれらを大切にして生活していれば一度でもそうですが社会に出ても苦しむことがないのではないかなと思います。

管理職になりたい、キャリアアップをしたいと考えている方にはこの二つは忘れないようにしてもらいたいです。

常に前向きにポジティブでいる。スポンジのような柔らかい心を持ち合わせることが大切。自分の大切にしていることは絶対にぶらせてはいけないと思いました。私もこれからも継続してやって行きたいと思います。成長し続けたいと思います。

編集部
編集部

今後やりたい事や目標などありますか?

私の今後の目標は現在管理職であるので部下の育成をしていくこと。未来の卵を成長させていくことです。私たち施設は年齢層が比較的に若いです。

最近では高校を卒業してから介護職を選んで働いている方もいます。そういう逸材を伸ばすことに力を注ぎいと思っています。

少しでも管理職となる逸材を育て上げて会社の発展、施設への貢献をしていく。現在は管理職のスキルを高めるために勉強をしています。
目標である3年間で5人の管理職を作る。これを目標にしています。私たちは系列の施設が多いので頑張っている人は管理職になる事ができます。少しでも頑張って真面目にやっている人のサポートをして上げたい。これは常に思っています。

次に積極的にイベントの開催。私たち施設は特別な日しかイベントを開催しません。イベントは楽しめる時間でもあり入居者と入居者の親が一緒の空間にいて一緒に楽しめる時間を作ってあげる。管理職である私が積極的に動けば開催できるので仕事と並行しながらイベントの企画なども予算のある限りやりたいと思っています。

私は今までの管理者がやって来なかったことを積極的なやって行きたいと思っています。人材育成、イベント開催この二つは今後の目標としてやって行きます。

管理職として少しでも充実した空間を作り出して皆んなが笑顔で楽しんでスタッフも介護職を選んでよかったなと思ってもらえる空間を作り出したいです。目標を叶えるために今日から一生懸命働いていこうと私は思います。

編集部
編集部

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

介護職は本当に魅力のあるお仕事です。世間はマイナスのイメージがあるみたいですがそんなことはありません。実際に働いて見ればわかります。直接感謝をされるのは介護職以外にないと思います。

感謝をされた時は本当にやりがいを感じられます。介護職は高齢者の介護なのでその人に合わせた介護、コミュニケーションを取らなければなりません。

それを考えるととても難しいですがコミュニケーションを身につけたらケースバイケースの対応をすることが出来ます。

一般企業で働いていたら出来ないことが介護職なら出来ます。人から感謝をされます。資格を取れば給料も上がります。キャリアアップも自分次第では早くなります。

こんなにメリットが多い仕事は介護職しかないと思います。少しでも興味があったりしたら是非介護職の道を選んで欲しいです。

絶対に後悔しないです。介護職に携われば人としても成長ができます。

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