銀行を1年半で辞めた私。働くことの楽しさを教えてくれたのは介護でした。

現役介護士に話を聞く「深イイ話」

現役介護士の深イイ話

インタビュー実施日:2021年10月12日

現役介護士にインタビューすることで、介護職として働くことのメリット、デメリットを伝え、これから介護職を目指そうとしている人達の背中を押すことが最終的なゴールです。

プロフィール

高校で介護福祉士資格を取ったのちに一般大学へ進学。卒業後地元の銀行に就職したが「働く」ということが分からず心が病み始める。

そんな中窓口で高齢のお客様の笑顔と「ありがとう」という言葉に触れ、介護職への転職を決意。デイサービスを経験し、結婚出産を機に現在の通所リハビリでパート勤務する。

介護職歴7年目、介護士ママと副業ライターとしても活動中。

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介護福祉士 ゆゆさん

あなたにとって介護職とは?

私にとって介護職とは「働く楽しさを教えてもらった仕事(天職)」です。

働く意味や楽しさが分からず心が病んだ銀行時代。人によって適している職業は違いますが、私には介護職は天職だと感じています。

  • 人から感謝される喜び
  • ありがとうの言葉
  • 人の温かさ

大変なことももちろんありますが、それ以上に「働く意味や生きがい」を感じられます。現在の職場も私の大切な居場所となっています。

私のざっくり変遷記(職務経歴概略)

  • 2005~2008年
    介護の資格取得
    中学で介護の資格を取ろうと決めた私は福祉専門高校時代に進学し、そこでホームヘルパー1級、2級、介護福祉士国家資格の資格を取得しました。
    その後、専門学校か一般大学どちらへ進学するか迷いながらも、様々なことを学べる一般大学への進学を決め心理学など介護以外のことも学びました。
  • 2012~2013年
    大学卒業後は銀行員に
    自分のやりたい介護の仕事をするか、親孝行のために地元の銀行に就職するか悩み、結局は銀行に就職しました。そこで出納、窓口など預金係を経験しましたが、人間関係やノルマの負担、銀行業務にやりがいを感じられず、働く意味が分からなくなりました。
    そんな中窓口でご高齢のお客様の対応をした時、その方の笑顔と「ありがとう」という言葉に触れ「私のやりたいことは介護なんだ」と転職を決意。
  • 2014年1月
    デイサービスに就職
    心を休めるため半年ほど無職となりましたが、無事に希望に合うデイサービスに就職しました。定員約30名で片田舎にある小さなデイサービス事業所でしたが、人間関係も良くやりがいを感じることができ働くことの楽しさなどを知りました。
  • 2015年12月
    2回目の転職を考える
    就職して2年目、働く楽しさややりがいを感じるもこれから結婚し、子育てとなると少しでも貯金をしたいと考え始めました。
    当時デイサービスは、小さな会社だったため給与や手当などに将来性がないと感じており、結婚後の生活を考えて働きながら2回目の転職先を探しました。
  • 2015~現在
    仕事と育児の両立
    タイミングよく条件の良い病院併設の通所リハビリ事業所(現職場)が求人を出していたので、すぐに応募。無事に就職が決まり介護士常勤として2年ほど働きました。
    そこから結婚から妊娠出産、育児が続き、常勤で働いていくことが負担になり非常勤勤務に切り替えました。現在は本業と2児の母として育児の両立を目指しつつ、空いた時間に副業ライターとして活動しています。

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私はこんな介護士です。

私はこんな介護士です。

私は、常にご利用者を一人の人として考え、ご本人様がやりたいことを実現したいと考えています。

「一人の人」というと語弊が出てしまうかもしれませんが、1対1で介護をしたいということです。

私は、事業所や働くスタッフの都合でその方が望んでいることができない部分に、昔から引っかかりを感じていました。

デイサービスで働いていた時にレクリエーション中にあった出来事があります。

一人のご利用者が「塗り絵がしたい」と訴えるなか、他スタッフが「今はレクをやっているからこちらをやりましょう。」と声掛けをしていました。ご利用者様は少し納得のいかない様子でしたが、他者とレクリエーションを楽しむ(他者との交流)という点ではそのスタッフが言ったことも納得できます。

しかし、その方はやりたくないことをやらされているのではないか?本当にそれで良いのか?と私はモヤモヤしていました。

他にも例を挙げると通所リハビリの職場で、ご利用者が「このマシンを使いたい」と訴える場面がありました。

しかしフロアを仕切るリーダーは「この後集団体操をやるので、席で少し待っていてください。」と声をかけていました。

集団体操の実施にはまだ時間があるため、私から見るとご利用者の疲労度やマシン実施時間などを考えても、ご利用者の要望に答えるには十分できる範囲でした。

人は待つこと、制されることは好きではありません。そこで上手く立ち回るのも、介護士の仕事です。

大きな事故や怪我が起きる危険性が低いのであれば、できるだけ小さな要望(ニーズ)を受け止めて、実現してあげたいと常に考えながら仕事をしています。

編集部
編集部

どのようなことをキッカケに介護士になったのでしょうか?

介護士になったきっかけは、ご高齢の方の笑顔と「ありがとう」という言葉に直接触れたことです。

もともと祖父母が大好きだったこともあり、中学校からなんとなく高齢者に関わる仕事がしたいと思っていました。中学の職場体験を通して介護福祉士を目指し、資格を取るために専門校に入学。高校3年生の終わりに介護福祉士の免許を取得しました。

それからしばらく「介護」からは離れてしまいましたが、大学卒業後新卒で就職した銀行ではやりがいを感じられず、徐々に精神的に参ってしまいました。

そんな中、高齢の方の窓口対応をした時に温かい笑顔と「ありがとう」という言葉に触れ、心から楽しい!と感じることができ介護士として働くことを決め転職に至りました。

今でも当時の感動は忘れられず、介護士としての原点になっています。

他にも、やり甲斐や誇りを持って働く介護士がいます

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編集部
編集部

介護士になって良かったこと、やり甲斐は何ですか?

介護士になってよかったことは、戦争を経験してきた方のお話が直接聞けることです。

戦後から何十年と経ち、リアルに戦争を経験した方々が減り「戦争を知らない世代」が増えた現代で、こういった方のお話を直接聞ける機会はとても貴重に感じます。

何気ない会話から戦争の時のお話を聞くと「本当に同じ日本で起きたことなのか」と信じられない気持ちと「今の平和な日本があるのは英霊と日本を支えてくれた方々のおかげ」だと実感できます。

そういった方々の「ありがとう」という言葉にはとても重みがあり、介護士でよかったとやりがいを感じることができます。

編集部
編集部

印象に残っているご経験はどのようなことですか?

印象に残っていることは、デイサービスのご利用者が愛用していた腕時計を見せてもらったことです。

ご利用者は当時95歳の男性で兵士として戦争を経験しており、その時に使っていた腕時計をいつも身付けて来所していました。

なんとなく「いつも〇〇さんが付けている腕時計、良い時計ですね」と会話したことをきっかけに、戦争中も付けていてまだ動く時計だということを知りました。

ご利用者とその腕時計共に戦争を経験してきた歴史があると考えると、とても貴重な物で重みのある腕時計に見えました。とても印象に残っている出来事で、今でもご利用者の顔も鮮明に思い出せます。

編集部
編集部

仕事に就かれた当初苦労されたことなどありましたらお願いします。

当初苦労したことは、本当にご利用者のニーズを汲み取れているのか分からなかったことです。ご本人が「こうしたい」など訴えているとき、なぜこう訴えているのか?と深掘りして考えるようになりましたが、今でも「ニーズをしっかり汲み取れているのか?」悩むときもあります。

そう感じたときは、質問を変えてみたりトイレに立った際に少し離れた場所で何気なくお話を聞くように心がけています。

どれが正解かなどはありませんが、ご利用者に対して最善のことができるよう考え行動しています。

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編集部
編集部

日頃から大切になさっていることはなんですか?

私が大切にしていることは「何事にも感謝し、忘れない」です。

先ほど戦争の話をさせていただきましたが、私は生かされているということを感じ何事にも感謝するようになりました。

私が産休育休で1年以上お休みをしたときも、いつも気にかけてくれた方や、復帰した際「待ってたわよ~!」と言ってくれた方など、私の居場所がここ(職場)にあるんだなと感じました。

「働けていること、家族と生活できていること、美味しいご飯が食べられること、気持ちよく寝られること」など全てにおいて感謝の気持ちを感じ、私はそれを忘れないようにしています。

編集部
編集部

今後やりたい事や目標などありますか?

今後やりたいことは二つあります。

まず一つ目は、介護職のイメージを変えたいです。昔から3Kと言われることの多い「介護職」ですが、実際にはやりがいが多くとても楽しい仕事です。

自身で開設した介護士にまつわるブログや、ライターのお仕事を通して介護職のイメージを変えたいと思っています。介護の仕事に興味のある方の背中を押せるような、挑戦しやすい環境を作れたらとても嬉しいです。

そして二つ目はケアマネの資格を取ることです。介護の現場もとても楽しくずっと介護士として現場で働いても良いなと思うのですが、スキルアップもしたいという気持ちもあります。

ケアマネの資格があれば年収はもちろん働く幅も広がり、ライターとしても活躍する機会がグンと増えます。

より一層介護に関する深い話ができるので、今はケアマネの資格も取りたいなと考えています。

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編集部
編集部

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

これから介護の仕事を目指している人へメッセージをお願いします。

まず、介護の仕事に興味を持っていただきありがとうございます。同じ仲間が増えていくことをとても嬉しく思います。

介護の仕事はどんなイメージがありますか?おそらく「3K (きつい、汚い、給料安い)」といったネガティブなイメージがあるかと思います。

しかし、実際の介護の仕事は大きく異なります。介護士の働き方や給与体制も見直され少しづつ変わっていき、少子高齢化が進む今、政府も人材確保のためにさらなる支援も検討しています。

昔とは違い、今の介護の仕事は大きく変わっている現実があります。

また介護士は柔軟性があることがメリットで、自分が理想とするキャリアを実現しやすい職業す。

企業に属してケアマネや施設長などにキャリアアップしたり、介護の資格を生かして副業や兼業ライターとして活動したり、独立して介護施設など経営者になったり。実際に、20代30代でデイサービスを経営し、ご利用者を第一に考えた理想のデイサービスを運営している方もいます。

介護の仕事は大変なことや辛いことももちろんあります。しかし、それ以上にやりがいや人の温かさに触れることができ、やりがいや生きがいに繋がる仕事だと私は思っています。

最後に、あなたにとって「介護をやっていてよかった!」と思える日が来ることを心から願っています。

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