
夜専は高収入って聞くけど実際はどうなの?不安定?日勤の人からの風当たりも強いって聞くし・・・。専属になってから損するのは嫌なので、事前にレビューを読んでおこう。経験者の感想を聞いてみたい。
こういった疑問に答えます。
- パート・アルバイトよりも断然、派遣を選ぶべき理由
- 現役介護職に聞いた、夜勤専従の働き方満足度
- 夜勤専従で働くなら、どの派遣会社を選ぶべきか
編集部がおススメする夜勤専従の求人が多い派遣会社とは?
結論、この2社です。
- ニッソーネット(かいご畑):https://kaigobatake.jp
- レバレジーズ(きらケア派遣):https://job.kiracare.jp/
今回の内容は現役介護職にインタビューを行い、実体験をもとに「夜勤専従のメリット」を紹介します。
特別養護老人ホームで勤務する派遣介護職の方、有料老人ホームで夜勤専従をしながら語学学校に通う介護職の方、夜勤専従として月12回働く介護職の方など、様々な方の意見を交えながら夜勤専従について掘り下げていきたいと思います。
夜勤専従や派遣と聞くとネガティブな印象を持つ方もいらっしゃいますが、そういった懸念を払拭出来ればと思います。
また、夜勤専従の求人が多いおススメの派遣会社を紹介しています。これから夜勤専従を考える介護職の方、是非参考にしてみてください。
そもそも夜勤専従ってどうなの?
6割が夜勤専従に満足している
内容はとてもシンプルで、夜勤専従の経験がある介護職49名に(1)雇用形態、(2)働き方の満足度、(3)求人の選び方の合計3項目でアンケートを実施しました。
6割は満足している。派遣会社の夜勤専従の方が満足度が高い


- 有効回答:49名
- 対象者:3ヵ月以上夜勤の経験がある介護福祉士、実務者研修修了者
- 調査期間:2019年3月3日~20日
派遣の夜勤専従の方が満足度は高い結果となりました。
対象人数は少ないですが、「直接雇用(パート・アルバイト)」か「間接雇用(派遣)」で、その満足度に差が出ていることが分かります。
その理由は、後ほど「派遣の夜勤専従で働くメリットとは?」でご紹介します。
働き方の自由度が違う
自分の指定した都合の良い日時、曜日だけを派遣会社に伝えれば、勝手に仕事場を紹介してくれる。明らかに時給換算すると明らかに正社員やパートよりも時給が高い。月11回程度の夜勤で手取り20万円前後。休みには友達の居酒屋の手伝いで少しばかりバイト代を貰っている。まれに派遣会社を中抜きして「正社員にならないか」と誘いがあるが、正社員になると今の生活リズムが崩れ、融通が利かなくなるので断っている。(介護福祉士/34歳/男性)
サービス残業を強要され断ったら「派遣切るぞ」って脅されたけど、働き口はたくさんあるし困ってない。最近派遣の仕事以外に、ケアマネの資格を取ったことで研修会や勉強会でファシリテーターとして介護全般の相談に乗ることも出来るようになった。微増ではあるが収入が増えている。今の生活は自由度が高いと感じている。(介護福祉士/33歳/女性)
夜勤をやらなくなる人が増えれば増えるほど、単価が上がるのでメリットが大きい。コアタイム勤務は身体がボロボロになるまで動くけど、夜勤はそれほど動かない。介護度や人員体制などしっかりと事前にチェックすれば、効率よく稼げる。体力的に余裕な月はスポット勤務もするので、給与には満足している。確かに夜勤専従はデメリットばかり目を向けられるが、働いてみると分かるがメリットも多い。(実務者研修/30歳/男性)
ずばり、夜勤専従の求人が多い派遣会社は「レバレジーズメディカルケア(きらケア)」「ニッソーネット(かいご畑)」です。
求人数が豊富なため、派遣だからと言って仕事がなくなるといった心配をする必要はありません。
派遣の登録は無料ですので、求人を紹介してしもらったり、キャリアアドバイザーに派遣の働き方について詳しく聞いてみたりするのも良いでしょう。
夜勤専従はアリか?ナシか?

結論、働くなら派遣の夜勤専従が望ましい
夜勤専従として働くことは賛成ですが注意点が必要です。その注意点というのは「誰を雇用主とするか」です。
結論から申し上げると、パートやアルバイトの直接雇用で夜勤専従として働くのではなく、派遣会社(間接雇用)を通じて夜勤専従で働いた方がメリットが大きいです。
そのメリットは「指揮命令権」で発揮し、介護施設側からは派遣介護職に対して以下の内容を言えません。一部、例を挙げます。
- サービス残業の指示する
- 休日出勤を指示する
- 勉強会の参加を強制する
- 休憩を取らせないようにする
- 有給休暇の申請を断る
- 当日欠勤したら代理を探すよう指示する
なぜ、施設側から派遣介護職にこのような行為が出来ないかと言うと「雇用主」が違うからです。
つまり、派遣会社が間に介入すれば、労働法違反が起きにくいと言えます。
派遣介護職は派遣会社に立場を守られているので、介護施設特有のルールが適応されず、労働環境の安定は保たれ、介護施設と一定の距離を保てる点が最大のメリットです。
給与の未払いや有給休暇が取れない、残業が多い、残業手当が出ないといったトラブルをよく耳にしますが、雇用主は派遣会社なので、そういったことは一切ないです。
もし、トラブルが起きたとしても、介護施設と自分の間に派遣会社が介入してくれます。

派遣の夜勤専従で働くメリットとは?
時給換算するとパートよりも高い
シングルマザーだから将来のことを考えると稼がないといけない。子供が昨年社会人になって家を出たので、時間の余裕が出来て時給単価の高い夜勤専従へ切り替え。先月、1夜勤単価は平均すると30,500円だった。夜勤人材は重宝され、単価が年々上がっていると聞いている。(介護福祉士/41歳/女性)
単価が高いのは都市部に限る。あと、施設の経営状況によって夜勤単価と手当がだいぶ開きがある。拘束時間16時間で、日給が2.5万と3万円では仮に10日勤務した場合、月に5万円も差がある。たかが5千円だけど月収、年収に置き換えると大きく異なるので、その点改めて認識してもらいたい。(介護福祉士/38歳/男性)
残業の強制がない
派遣で雇われて一番良かったことは、サービス残業をしなくなったこと。二番目に、変な人間関係に巻き込まれなくなったこと。これが無くなるだけで、だいぶ精神的ストレスを感じなくなった。(介護福祉士/38歳/男性)
労働力と給与が比例しないのが介護士のデメリット。給与は介護報酬に左右され、国から搾取されるばかり。だから、自分の身は自分で守る必要がある。サービス残業なんて特にそう。しない方がいいに決まっている。派遣であれば、サービス残業もないし、手当も分単位でつく。(介護福祉士/38歳/男性)
睡眠時間を確保できるようになった
正社員の時は、遅番して夜勤して休んで早番してという繰り返しに、身体がこの不規則な生活リズムに慣れず体調を崩し鬱になりかけた。昼夜逆転することは確かにデメリットかもしれないが、夜勤専属として働き始めてから睡眠時間を十分に確保できるようになり調子は崩さなくなった。人手が少ないゆえに、無理なシフトをお願いされるというストレスから解放された。(介護福祉士/29歳/男性)
夜勤明けは必ず休みなのでストレスがない。好きなだけ寝られる。休み明けでも夕方からが仕事なので、時間に余裕がある。楽とは言えないが派遣の夜勤専属に変更して良かった。(実務者研修/35歳/男性)
人間関係が嫌なら他の施設に移動できる
派遣というだけで施設側と良い距離間が生まれる。気遣ってくれるところが多い印象。派遣は数ヶ月単位でしか働かないので、人と深い関わりを持つこともない。だから、夜勤専属の働き方を始めてから陰口とか嫌味を言われたことがない。(実務者研修/36歳/女性)
介護の世界では人との関りが非常に大事。ただでさえストレスを感じる職場なのに、身内のスタッフからストレスを感じていては元も子もない。直接雇用ではない派遣は人間関係にしがらみがなく、楽である。(介護福祉士/42歳/男性)
長く勤める必要はない
繋ぎとして派遣を雇う施設が多いので、数ヶ月~1年未満の就業期間が多い。求人を紹介された段階でどれくらいの期間働くのかおおよその想定が付くので、施設や周りのスタッフのことを考えなくて良いので、少し冷たい言い方かもしれないが割り切って仕事が出来る。(介護福祉士/45歳/男性)
短期間で様々な施設を経験できるのがメリット。短期間で施設に馴染んで信頼を勝ち取れば、夜勤単価を上げてくれたこともある。やはり、即戦力を求められるだけあって必要とされる感じがある。そういった自分の市場価値みたいなことを確かめることも楽しみの一つ。派遣の更新が切れる前に、「正社員にならないか」と言われると勝った気持ちになる。(介護福祉士/29歳/男性)
有給休暇の申請を言いやすい
正社員の時は回りの人を気遣って有給申請を出しづらかったが、派遣はそうじゃない。シフト作成前に必ず派遣会社を通して有給を申請している。夜勤専属は稼げるといっても、やはり月の1/3程度が昼夜逆転すると体力を消耗する。有給休暇をどこかに組み込み、体調が元に戻るように心がけている。(介護福祉士/41歳/男性)
大原則として労働基準法で有給休暇の取得は守られているので、正々堂々と申請できる。派遣会社を通して申請するので、尚更言いやすい。(介護福祉士/41歳/女性)
「夜勤手当」や「深夜割増」「働き方の自由度」など、いくら夜勤専従のメリットを列挙されても、デメリットも多いのも事実。
実際は夜勤は16時間の拘束時間がありますし、ワンオペであれば緊急事態への対応が求められます。
さらに身体への負担は無視できず、昼夜逆転の生活が多くなるので、人によっては生活リズムが合わないこともあります。
実際に夜勤専従で働く人の声を聞いてみませんか。派遣会社に登録すると、その派遣会社で働く夜勤専従の人に話を聞くことが出来ます。
インターネットの口コミ情報だけを頼りにするのではなく、そういった生の声を聞いてみるのも良いかもしれません。
おススメの派遣会社は、「レバレジーズメディカルケア(きらケア))」「ニッソーネット(かいご畑)」です。登録者が非常に多いので、参考にしてみると良いでしょう。
夜勤専従の働き方

1日の流れと仕事内容
- 16:00出勤して業務の引き継ぎを受ける日勤介護スタッフから入居者の様子や体調の変化、服薬に関する情報を共有してもらい、業務を引き継ぐ。体調が優れない入居者がいた場合、医師や看護師の判断を仰ぐ。
- 18:00食事準備・配膳・食事介助・下膳夕食の準備や食事介助、服薬介助を行う。施設によっては、遅番のパート・アルバイトの方が協力してくれる場合がある。
- 20:00食後の口腔ケア、就寝準備就寝準備のため、周囲のスタッフと協力して、トイレ介助やオムツ交換、口腔ケア、パジャマへ着替え、ベッド移乗などを行う。
- 22:00巡回・消灯消灯後は1~2時間に1回の夜間巡回を行う。徘徊のチェックから始まり、入居者が体調を崩していないか、呼吸が安定しているかチェック。介護度の高い入居者であれば、体位交換やトイレ誘導、オムツ交換を行う。
- 23:00庶務・バイタルチェック記録巡回の合間に介護記録の作成など、庶務を済ませる。何も起こらなければ、入居者が就寝中は交代で休憩に入ることが多い。
- 3:00仮眠、必要に応じて体位交換、オムツ交換2~3人の介護スタッフで夜勤対応している場合は、交代制で夜食を食べたり仮眠室で仮眠したりする。介護度が低い施設であれば、2時間~3時間の仮眠を取ることが出来る。ただし、この時間帯に緊急時の対応が求められることが多い。
- 6:00点灯、モーニングケア起床時は一人ひとり健康状態をチェック。問題があれば医師や看護師へ相談。問題なければ、車椅子への移乗、着替えやトイレ介助を行う。7時過ぎから朝食の準備を始め、食事介助、服薬介助を行う。
- 8:30業務申送り日勤スタッフが出勤したら、入居者の様子、体調を共有。
- 9:00退勤派遣であれば、残業することはない。定時に退勤することが出来る。
1ヵ月のスケジュール
夜勤16時間の拘束で、月に8回勤務した場合の出勤日を表しました。月8回の勤務ですと「12日間の休日」があることが分かります。
昼夜逆転の生活が前提ですが、週5回の勤務より出勤日が少なくなり、まとまった休みが増えます。1回3万円の日当なら手取り15~18万円は可能でしょう。

派遣が向いている人とは?
地方と都市部では、日給が全く違いますし、時給換算すると雲泥の差です。求人数も全く違いますので地方に住んでいる人は十分に注意しましょう。
都市部の介護求人は多いので、選択権はわれわれ介護職にあります。
また、派遣や夜勤専従の人に対して風当たりは強く、現場でその働き方があまり認知されていない職場も少なくありません。
- 都市部に在住している人(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、兵庫県、静岡県、愛知県が望ましい)
- 多く介護施設で働き、場数を踏みたい人
- 施設の催し事や委員会、勉強会、研修に参加したくない人
- 人間関係に深入りしたくない人
- 決まった時間、曜日に働きたい人
- 世間体が気にならない人
夜勤専従に向いている人とは?
夜勤専従を派遣で働くことによって、自分が都合の良い時間に働いて出勤日数が調整出来ます。
昨今の人材不足により、ますます夜勤のニーズは高まっていますので日給は数年前と比較すると大幅に高くなっています。
東京都内であれば、日給3万円の求人を見つけるのは非常に容易です。ただ、身体への負担が不安であれば、派遣スタッフとして勤務日数を調整して夜勤を試してみるのも良いかもしれません。
- 日中の時間を有効活用したい人
- 月の2/3程度は休日が欲しい人
- まとまった休日が欲しい人
- 月の勤務日数を抑えたい人
- 遅番、早番のサイクルから抜け出したい人
参考介護職【夜勤】月12回でも嫌にならない介護施設の見極め方とは?
日給や手当以外にも福利厚生や社会保険、有給休暇、そのほか仕事のアドバイスやサポートを重要視する人は、「レバレジーズメディカルケア(きらケア)」「ニッソーネット(かいご畑)」がおススメです。
正社員と派遣スタッフの福利厚生や待遇がほぼ変わらない会社も珍しくありません。
レバレジーズとニッソーネットは業界の中でも非常に評判の良い派遣会社として有名ですので、もし派遣に少しでも興味があるのであれば、この2社のどちらかに一方に登録することをおススメします。
最近では賞与や待遇が大幅に見直され、ニッソーネットへ登録する人が増えています。
夜勤専従の派遣についてよくある質問

Q.派遣でも社会保険に入れますか?
A.社会保険に加入できますが、一定の条件をクリアしないと社会保険が適応されません。詳しくはこちらを参照ください。
参考http://www.nissonet.co.jp/company/benefit/insurance_guidance.html
Q.有給休暇はもらえるのでしょうか?
A.貰えます。ニッソーネットの場合、WEBサイトでスタッフコードを入力すると有給休暇の残日数をチェックすることが出来ます。
Q.派遣は実務経験が求められますか?
A.ケースバイケースです。施設によって実務経験が求められることがあります。人員がある程度充足している場合、未経験でも就業可能な施設はあります。
Q.ブランクが長くても派遣で働けますか?
A.はい、可能です。派遣スタッフであれば、事前に施設の見学が可能なので、介護度の低い施設から選んで、徐々に身体を慣らすのも良いかもしれません。
Q.派遣は正社員の下だと思われていることが多いって本当ですか?
A.否定は出来ません。実際に派遣スタッフを見下すような風潮がある施設も存在します。
夜勤だけの人は、「現場がよく分かってないくせに」と難癖を付けられて、職場から嫌われるという話を良く聞きます。