人事担当から見た転職中途面接で必ず落とす介護職とは?NGワード集

介護職の働き方を考える
中途面接で落とされてしまう介護士
中途面接で落とされてしまう介護士

また面接で落ちてしまった。書類選考では通るのに、面接で落ちたのはこれで3件目だ。何か悪いところがあるのだろうか。新卒の就職の時はスムーズにいったのに、転職では違うポイントがあるのかな?

転職で一番緊張するのが、希望先での面接でしょう。転職の場合、誰でも一度目の面接を経験しており、その記憶を元に面接に挑みますが、それが原因で受からないこともあります。また、年齢や経験など様々な原因で、面接に落ちることもあります。

この記事では、人事担当から見た「受からない介護職」はどういう人か。具体的なNGワードや態度を挙げて、具体的に示していきます。

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記事のテーマ
  1. 面接で落とされる介護職にはこんな特徴がある
  2. 言葉遣いはもちろん、絶対に口に出してはいけない言葉がある
  3. 介護職ならでは!?知っておきたい面接での心得
  4. 転職理由に盛り込みたいキーワード

質問があれば気軽にコメントください

中途採用面接で落とされる介護職の特徴

中途採用面接で落とされる介護職の特徴

私もこれまで、面接を受ける側、面接をする側を経験してきて、受かる人受からない人には、一定の基準があることが少し分かってきました。

とは言っても、全く同じ人間がいないように、基準もこれさえクリアすれば万人が受かるというものでもありません。ただ、一定の基準、「落ちる介護職の特徴」を知っていれば、受かる可能性が高くなるのは事実です。

ここでは5つ、特徴を挙げてみます。

その①:身だしなみの整っていない人

業界関係なく、面接で身だしなみを整えるというのは常識です。ただ、新卒の時に必ず着ていた「リクルートスーツ」を着込む必要はありません。

転職の場合は特に、老若男女幅広い人が面接に来ますので、一概に「これを着れば大丈夫」というものもありません。

極端に言えば、現職の仕事帰りにジャージで挑んだとしても、受かる人は受かります。

介護職の転職中途面接で大事になるのは、ずばり「清潔感」です。

先ほどのジャージを例に取りましょう。ジャージが古くても、綺麗に洗濯してあり、ほつれや破れが無ければ大丈夫です。臭いはありませんか?汗臭いまま面接に来るのは非常識です。

靴はどうでしょう。泥汚れがついたままではありませんか?紐が解けたりしていませんか?

このように、大事なのは「清潔に保たれているか」であって、何を着るかではありません。だからと言って、やたらと肌を露出する服や、禁句・死をイメージさせるロゴ等がプリントされている服などはもっての外です。

社会人として常識の範囲内の服を着ること、爪や髪はきちんと整えること、口臭・体臭がしないようにすることなど、就職後も介護職として大事になることがポイントになってきます。

また、結構いらっしゃいますが、手ぶらは感心しません。

先に履歴書を提出済みの場合も、履歴書を入れてきたカバンがあるはずです。まさか、何も入れずに、助手席に放りだしていたわけではないでしょう?カバンを代表格として、アクセサリーや眼鏡等も、あまり華美ではないきちんとした物を選びましょう。

その②:話に一貫性のない人

話に一貫性があるかないか。これは、面接の最初の挨拶から最後退席するまで、介護職の姿勢や考え方、面接への意欲がきちんとしているかどうか、という点になります。

何もずっと敬語を使い続けているとか、姿勢やジェスチャーが規律正しいというようなことを言っているのではなく、「どういう気持ちで面接に臨んでいるか」「自分の考えをきちんと持っているか」の2点です。

気持ちについては、面接に真剣に向かっているか。よくいるのですが、話の途中で不満などを感じて、途端に態度が変わる介護職の方がいます。あくまで面接ですので、面接官は突っ込んだ話をしてきます。これに腹を立てるようではどうしようもありません。

自分の考えについてですが、話がころころ変わる介護職がいます。おそらく良かれと思って面接官の話に合わせているのだと思いますが、面接官の指摘や提案等に全て「イエス」で答える人がこれにあたります。

面接はあくまで、職場できちんと働いてくれる介護職を探す場ですので、面接官個人への感情や迎合は不要です。

その③:面接官の話を聞かない人

えっ!?と思うかもしれませんが、これが結構な数いらっしゃいます。

聞かないというよりも、「面接官が意図した会話になっていない」介護職が結構多いのです。

特に面接官複数人が介護職複数人を面接する場合、「個別面接」ではなく「複数面接」の場合に、この傾向がある人は顕著に特徴が出ます。

相手の話をよく聞いて、適切な答えを自分の考えで伝える。これは介護職に不可欠な「対人援助技術」の基礎中の基礎です。個別の場合も複数の場合も、まずはこの点をしっかりみます。

アピールしようとやっきになるあまり、面接官や他の介護職の話をあまり聞かずに自分の主張をする人は、介護職としてはどうかとの評価になります。

その④:前職のスキルにこだわりすぎる人

面接において、自分のできること、具体的には資格や現職での経験をアピールすることは、とても大事なことです。

ただ、これに固執してしまうと、融通が利かない、臨機応変に対応できないとの評価が出ることがあります。

例えば、介護福祉士の資格を持っている人が面接に来ました。やり取りの中で、面接官は「この人は、介護はもちろんだけど、相談業務もできそうだ」と判断したとしましょう。当然、介護業務と相談員業務の提案をしてきます。ここで、「いえ、私は介護福祉士を活かしたいので相談業務はできません」と答えたとします。

希望をしっかり伝えるという点では合格ですが、提案を検討することもしない人、との評価も出ます。

同じような理屈で、デイサービスだったからデイだけ、施設だったから施設だけ、という希望は、自分から合格の範囲を狭めることになるのです。

実際どういう受け答えをするか、よく考えて面接に臨みましょう。

介護職が面接中に絶対に口にしてはいけない禁止ワード

介護職が面接中に絶対に口にしてはいけない禁止ワード

面接で落とされる介護職の特徴については、おおまかにお分かり頂けたかと思います。今度は、絶対に口にすべきではない禁止ワードについて説明していきます。

面接で、わざと相手に悪く思われようと話す人はいないと思いますが、良かれと思って話したことが、実は相手にとっては悪い印象しか与えないということがあります。

大まかに4つに分け、それぞれ具体的な言葉を挙げて解説していきましょう。

その①:同僚や上司の悪口

面接で悪口?と思うかもしれませんが、結構言う方がいます。

上司は現場のことを何も分かっておらず、口ばかり出してきます。そのため、転職しようと思いました。

話としてはよくある話で、こういう理由を転職理由として話す方は多くいます。悪いのは上司で自分は被害者だ、という趣旨の訴えですが、聞いている側は総合的に判断するだけで、その言葉だけを基準にして合否を決定するわけではありません。

同僚のレベルが低くて一緒に仕事ができないと感じております。

同僚のレベルが低いのが事実だとしても、それを引き上げることも含めてチームワークです。結果的に、面接に来た介護職のレベルも低いのだと判断せざるをえません。

このように、転職の理由として現職の同僚や上司の悪口を言う人は大変多いのですが、これを第3者に伝えるには現職、希望先双方への配慮が必要です。

例えば、「上司の苦労も分かるのですが、もう少し現場への気遣いが欲しかった」「もっと自分のスキルを上げて、どこまでやれるのかやってみたい」など、優しさや前向きな言葉で面接官に伝えると、印象はぐっと良くなります。

その②:曖昧、幼稚な言葉

面接で曖昧な言葉、幼稚な言葉遣いをする方も大変多いです。以下、例を列挙していきます。

  1. 「~だと思います」
  2. 「~じゃないでしょうか」
  3. 「そうですね~・・・う~ん・・・」
  4. 「あのですね・・・」
  5. 「だから・・・」

どうでしょう。皆さんも覚えがありませんか?「~だと思う」「~じゃないでしょうか」は、明らかに自分自身に自信がない人が良く使います。あるいは、言葉尻を取られたくないという、少しずるい心も見えるようです。

「そうですね~・・・」などは、考える時間を取りたいという気持ちは分かりますが、面接で使う言葉づかいではないですね。

「あのですね」「だから」は、幼稚な言葉です。社会人が使う言葉ではありません。

こういう言葉遣いは一朝一夕で直るものではないので、普段の言葉遣いや態度が出ます。最初は敬語できちんと話したとしても、時間が経つにつれて徐々に「自が出る」ものです。面接官は当然そういう部分もきちんと見ています。

その③:否定的な受け答え

これも多いですし、一番「無意識」に使っている印象があります。具体的に列挙すると、

  1. 「いや、・・・」
  2. 「ですから、・・・」
  3. 「そうでしょうか?」

などがこれにあたります。

否定的な受け答えが悪い最大の理由は、「面接を受けに来た介護職の態度ではない」という点につきます。議論を交わす場所であれば、否定的な言葉もやむを得ないかもしれません(私個人的にはこれも否定する立場です)が、採用する側、される側の話の場で、採用する側の言葉を否定するのはNGです。

ただ、これも面接ならではですが、面接官から「あえて否定したくなる質問」が出ることがあります。中途採用の場合には、ほぼ確実に出ると言っても良いでしょう。

理由は、コミュニケーション能力があるかどうかを見定めるためです。

転職の場合、経験年数の長短はありますが、経験者が面接に来ます。経験の中できちんとしたコミュニケーション能力を身に着けているかはとても大事です。身に着けていない介護職は、現職前職でそういう働きしかできなかった人、との判断ができます。

中途採用の場合、採用側が一番求めるのが「即戦力」です。新卒であれば、雇用した後に一般社会常識も含めて教育していきますが、中途採用者を一から教育している余裕はありません。

ある程度の一般常識、介護の知識・技術はもちろん、接遇マナーやコミュニケーション能力は、ある程度きちんと持っている人を採用したい。それが「中途面接」になります。

少し居心地の悪い質問をされたからといって、すぐに否定するような人は介護職として採用されないと断言しても良いでしょう。

その④:自信と自慢は違う

面接で大事なことの1つに、「自信をもって受け答えをする」ことが挙げられます。曖昧、否定、ともに「自信のなさ」の裏返しとも言えます。

ただ、介護業界のように、「資格」や「経験」が重視されるところではよくあることですが、「自信」と「自慢」をはき違えているパターンがよく見られます。

介護福祉士の資格をとって5年になります。無資格の人よりも仕事ができます。

〇〇〇ということですね。はい、私も良く知っています。

それは、~ということではないでしょうか。私はそのように認識しています。

いわゆる「上から目線」の発言です。自信を持つことは大変結構なことなのですが、自信が自慢や過信になっては話になりません。

介護職は高齢者、障碍者の方々の介護をするのが仕事ですが、どちらも「お客様」であることは変わりません。障害児の場合でも、もちろんそうです。

決して自慢、過信、上から目線の視点になってはいけませんし、間違っても口に出してはいけません。

面接でこのような発言が見られた場合、念のため違う質問もして確認した上で、確実に不採用の判断をするでしょう。

介護職ならでは!?知っておきたい面接での心得

介護職ならでは!?知っておきたい面接での心得

禁止ワードについてはお分かり頂けたでしょうか。ここからは、上記の特徴や禁止ワードを踏まえて、中途面接で心得ておくべきことについて書いていきます。

禁止ワードとは違って、面接の一部分ではなく、面接全般で注意すべき事柄について、大きく3つに分け、それぞれ例を示しながら解説していきます。

その①:嘘はつかない

残念なことですが、面接で嘘をつく人は大変多いです。これは、面接を受ける側、する側両方で感じたことで、上手く騙したと自慢にする人までいました。こういう人が採用されるわけもなく、採用されたとしても短期間でまた転職していきます。

転職理由を偽る

転職の場合、人それぞれいろいろな理由があります。その中でも多いのが、「人間関係のもつれ」から転職するケースで、嘘をつく人の大半がこれに当てはまります。

自分が現職で馴染めなくて転職する場合、必ず誰かほかの人(同僚、上司など)を悪者にして、「そのせいで転職せざるを得なかった」と被害者的な発言をします。

もちろん、本当にそのような事態になって転職する方もいらっしゃいますので、面接をする側としては、事実確認として様々な質問をします。

嘘をついている人は、必ず分かります(詳細を書くと、それに対する対策をしようとする人が必ずいますので、ここでは詳細は書きません)。なぜなら、質問を重ねるごとに、話の辻褄が合わなくなってくるからです。嘘をつく利点は何もありません。

自分の考えを偽る

「中途採用面接で落とされる介護職の特徴」で書いた、「その②話に一貫性のない人」がこれにあたります。

  1. 採用されるであろうもっともらしい答え、を勉強してしまった人。
  2. 元々自分の考えがあまりなく、相手に合わせればいいや、と考えてしまった人。

心当たりはありませんか?こういう人の場合、話全体の辻褄が合いません。最初は○○と言っていたはずが、途中で△△となり、最後には××となってしまう。

相手の話に合わせて会話のキャッチボールをすることは大事ですが、本当は何を考えているんだ?と判断されると、中途面接では採用されません。

これ以外でも、面接官の顔色を伺いながら、自分では全く思ってもないことを、さも当然のように話すような人は信用できませんし、そういう人は態度や視線、話し方に現れます。

その②:介護の基本をしっかり身につけておく

当然のことですが、皆さんは介護職で、転職して中途採用されるための面接を受ける。これがここでの大前提ですが、転職なのに介護の基本が分かっていないようでは話になりません。

介護の基本は大きく3つ。知識、技術、接遇(倫理でも良いです)。それぞれ最低これくらいはしっかり身に着けておいて欲しいことを説明していきます。

知識

介護に関する知識は、病名、介護の方法、サービスの概要といったものです。

例えば病名。認知症という言葉自体を知らないようでは話になりません。脳梗塞、肺炎、圧迫骨折など、高齢者に多い病気について、概要くらいは普通に分かっているようにしましょう。

「私は、医療は弱いから」とおっしゃる介護職の方も多いですが、少なくとも肺炎ではどういう症状が出るか、圧迫骨折はどこを骨折したのかくらいは分からないと、英語で単語から全て教えないといけない状態と同じです。

技術

技術、すなわち介護の方法です。例えば、右不全麻痺だけど杖で歩ける方の歩行介助を行う場合、利用者のどちら側に付き添いますか?

また、認知症の利用者があなたに「嫁さん嫁さん、ちょっと来て」と話しかけたら、あなたはどう答えますか?

敢えて答えは書きませんが、こういう介護での一般常識については、迷うことなく答えられるようにしましょう。筆記試験を設けているところもありますが、面接の最中に何気なく聞いてくる場合もあります。

仕事を普通に頑張っている方は、例え介護福祉士などの資格を持っていなくても答えられるでしょう。先にも書きましたが、中途採用で一番求められるのは「即戦力」ですので、基本はしっかり押さえておきましょう。

接遇、倫理

ある意味、面接で一番みられている部分です。接遇や倫理観は、利用者のケアにも職場で円滑なチームワークを作るためにも必要不可欠です。

仮に、「接遇」「倫理」ともによく分からないという人は、今から勉強しておきましょう。接遇でまずみられるのは、会話の仕方です。

分かりやすく、聞き取りやすく話しているか。相手の話をきちんと聞き、相手の目(周辺)を見て返事をしているか。身なりをきちんと整えているか。挨拶をきちんとするか。面接官に対して、きちんと敬語や丁寧語を使えているか。

見るポイントはとても多いですし、いずれもとても大事なことです。面接室に入ってから、面接が終わって退室するまで、全てみられていると思ってください。

また場所によっては、待合室での過ごし方、駐車場にきちんと車を停めているかなど、その法人についてから全てみられている場合もあります。面接は真剣勝負ですので、真摯な態度で臨みましょう。

倫理観

最近特に重視されるようになってきたのが「倫理観」です。高齢者施設、障害者施設での殺人や傷害事件が増加している昨今、新しく職員を雇うにあたって、「利用者や仕事に対してどのような考えを持っている人か」という点は、とても大事になってきました。

昔から倫理観は基本の1つですが、特に最近は重視されます。

中途採用の場合、「前の職場でトラブルを起こした人ではないか」という疑いはどうしてもあります。やましいことがあるから移ろうとしているのではないか、ということです。

最近ネットなどで、「中途採用の面接に行ったら、面接官からひどいことを言われた」との投稿が増えていますが、背景にはこのような事情があります。

少しでも話の辻褄が合わない、食い違いがある場合には特に、面接官は事実をつかみ取ろうと質問を重ねますし、わざと否定的な返事が来やすい質問や言葉を投げかけます。

1つシーンを思い浮かべてみましょう。認知症の利用者からひどい言葉を言われた介護職員は、どのように対応したら良いでしょうか?

ひどいことを言われた→反発、拒否、ではなく、そのような時代背景があることも頭に入れたうえで、真摯に面接に挑むようにしましょう。

その③:前向きにきちんと自分の意向を伝える

中途採用の場合、必ず転職理由と就職した後にどのようなことをしたいかを聞かれます。ここで前向きになれるかが、とても大きなポイントになります。

  1. 御社の将来性に惹かれて
  2. 介護職の輝かしい未来を信じて

こういった、実のない聞こえだけが良い言葉を並べても意味がありません。転職理由、就職後の希望の2つに分けて説明します。

転職理由

嘘をつかない、のところでも述べましたが、面接者が一番悩むのが、「転職の理由をどのように伝えるか」という点です。多くの場合、人間関係などの自己都合で転職を決意するため、なるべく良く思われたいと事実と違う話をしがちです。

同様に、転職の理由そのものがマイナスの要因が多い(人間関係、ケガ、病気、家庭の都合など)ため、どうしても後ろ向きの発言が多いところでもあります。

中途採用をする場合、よほど募集に対して応募が少ない場合以外、くよくよする人よりも前向きになれる人を選びます。利用者のケアについても、職場内の人間関係についても、介護職は人を相手にする職種なので、コミュニケーションが円滑に取れる人を選ぶのは当然です。例を1つ挙げましょう。

よくある話ですが、腰痛で重度の介護が出来なくなった人が、軽度の利用者が中心のデイサービスへ転職する場合です。

もう腰が痛くて介護できません。ここなら、オムツ交換などもしなくて良いと思って選びました。

腰を痛めて重度の介護ができなくなりました。その分、利用者とのコミュニケーションや相談ができればと思って選びました。

あなたが面接する側だったら、どちらを選ぶでしょう?理由としては同じですが、(1)はオムツ交換をしたくない、(2)はコミュニケーションをしたいと、大きな違いがあります。①はマイナス、(2)はプラスの印象が強くなります。よほどその他の要因がない限り、面接では②のプラス思考を取ります。

同じ理由であれば、なるべく前向きに、プラスに伝えるようにしましょう。

就職後の希望

全くありません、というのは論外なので省きます。中途採用の場合は特に、今後どのように働きたいと考えているのかは重要です。人となりを知るのはもちろんですが、採用後の配属先を考える上でも、仕事への意欲や考え方を確認するのは大事になります。

まずは、自分の考えを、先の転職理由と同じく前向きに伝えるようにしましょう。その上で、方法としては2通りのやり方があります。

まず1つは、自分のスキルや経験に照らし合わせて、具体的にやりたいことを伝える方法です。例えば、デイサービスの経験が長い場合、その経験を活かして同じデイサービスの介護を行いたいと伝える。あるいは、医療依存度が高い利用者への対応経験がある場合、それを活かして、施設入所者のケアを向上させたいと伝えるなどです。

あるいは、デイの経験しかないので施設をやりたいなど、逆の希望を伝えるのも有効です。勉強心、向上心があるとアピールできます。

もう1つは逆に、具体的には示さず、自分のスキルを役立てたいと伝える方法です。

例えば、資格をきちんと持っている人の場合、「法人の都合で、配属を決めてもらって構いません。私は○○の資格を有効に活用したいと考えているので、その点を考慮して頂ければお任せします。」と伝えるといかがでしょうか。

資格を活用したいとの希望をきちんと伝えた上で、活用方法については採用側に任せることで、採用側に幅広い選択権を提供することになります。

実際、大きな法人であるほど同時に複数の職種の募集をしています。介護職で面接を受けたが、相談員として採用されたというのはよく聞く話です。

どちらにしても、前向きにやる気を伝えることが大事になります。逆に言えば、やる気のない人をわざわざ中途採用するメリットは法人にはないということです。

転職理由に盛り込みたいキーワードとは?

転職理由に盛り込みたいキーワードとは?

これまで、転職での中途採用面接の場合に注意すべき点を挙げてきました。ここでは逆に、転職理由でこういう点があれば良い、という部分を書いていきます。

あくまで例ですが、空想の机上論ではなく私が経験したことを元に書いています。

挙げれば切りがないキーワードですので、3つだけ挙げていきます。それぞれ解説していきますので、採用面接に臨む時の参考にして下さい。

その①:将来への展望

先に、転職理由は前向きに伝えるべきだと書きましたが、前向きということは、将来を向いている、ということでもあります。

「将来は」「仕事に慣れたら」「資格を取ったら」など、自分のことについての展望を必ず転職理由に盛り込みましょう。印象が全く違ってきます。

腰痛がひどくなり、転職を決意しました。御社で頑張りたいので、よろしくお願い致します。

腰痛がひどくなり、転職を決意しました。御社での仕事に慣れてきたら、資格も積極的に取って頑張りたいので、よろしくお願い致します。

話が具体的に、将来のことも含んだものになることで、採用側に「末永く頑張りたい、すぐに辞める気はない」ということをアピールできます。

例は簡単に書いていますが、実際の面接ではもっと具体的に、もっと先の将来を見据えた展望を加えましょう。

その②:共に頑張りたい

世の中の仕事の大半はチームワークが大事ですが、介護職はその代表格といって良いでしょう。個人で訪問するヘルパーや訪問看護の中には、違うと思っている人もいるかもしれませんが、全くの個人で運営しているところでさえ、様々な他サービス担当者、行政などと協力してケアを提供するという点で、介護業界で完全な個人プレーは成り立ちません。

中途採用で雇う側が一番心配なのが、「この人はうちに来てもらって馴染めるか」という点です。有資格や経験年数、経験内容で、どの程度仕事ができるかはある程度面接の時点で判断ができます。

問題は馴染めるかどうか、つまり面接者が実際どのように考えて行動できるか、他の職員とのコミュニケーションが取れるか、という点です。

ここをぐっとアピールすることで、印象がとても良くなります。

上司との折り合いが悪く転職を決意しました。御社では心機一転頑張りたいと考えています。宜しくお願いします。

上司との折り合いが悪く転職を決意しました。自分の態度にも悪い点はあったと反省し、御社に採用されたらチームワークを大事にして、助言も謙虚に聞くようにしたいと考えています。宜しくお願いします。

人間関係が原因で転職する方も多くいるかと思いますが、それを隠すのか、隠さずきちんと話したうえで改善する意思を示すのかで印象が変わります。

自分の悪い部分を反省した上で、新しい職場の仲間と一緒に頑張っていきたいという姿勢は、決して悪い印象にはなりません。

付け加えるならば、「反省できるのに、なぜ現職を続けることができないのか」との質問が必ず付いてきますので、しっかりと説明できるようにしておきましょう。

また、「共に頑張りたい」には、次のような意味合いで使えることも意識しておきましょう。

無事採用頂いて働けるようになったら、こうしたいという自分なりの夢があります。仕事を頑張って自分の力を上げて、取れる資格は積極的に取っていきたい。同年代の職員さんも多いと聞きましたので、皆で競い合ってより良い介護を目指していきたい。いずれは、同僚たちみんなで法人を盛り上げていって、この地域に欠かせない会社にしていきたい。そのメンバーになれればと思っています。今の職場では叶いませんでしたので、今度こそという気持ちがあります。

共に頑張るのは職員だけではない、法人と共に成長していきたいという志望理由です。机上論と感じる人もいるかもしれませんし、例のような気持ちを持たない人が、無理に志望動機に入れる必要もありません。

ただ、採用する側としては、介護の現場だけではなく、法人全体のことまで考えて行動できる人は貴重です。

各法人で若干異なりますが、管理職になれる人、なれない人の大きな差は、視点の違いです。自分の仕事だけではなく、職場のことを考えられるか。施設のことを考えられるか。法人が発展することで、地域に貢献できる力が増えることを自覚できるか。

そういった視点を持つ介護職は、雇用側としても将来を見据えて採用したいと感じるものです。

その③:仕事もプライベートも

働き方改革が叫ばれる中、介護業界でもその流れは確実に増えてきています。

そんなことはない、うちは残業だらけだと大声で叫びたい介護職の方も大変多いかと思いますが、流れとしては間違いなく正常化をする方向です。

転職中途採用だからこそ、仕事を頑張るだけではなく、プライベートの充実も転職理由の中に盛り込んではいかがでしょうか。

今の職場は残業するのが当たり前と思われていて、残業代もほとんど出ません。趣味でサイクリングをしていたのですが、この1年程は休みの日は、ぐったりなってしまって走る気にもなりません。仕事とプライベートのメリハリをつけたいと思い、転職を決意しました。仕事はきちんと頑張りますので、よろしくお願いします。

転職理由にプライベートを考えている人は、本当は多いはずです。私も実際そうでした。夜も休みもない業務は、徐々に精神的な苦痛が増していきます。

法人の大小関係なく、業務や時間をきちんと考えてくれる企業は徐々に増えてきています。私も、現在の法人に就職して以後、残業時間は格段に減りました。

仕事は、自分が生きていくための糧を得るために行うものです。家庭を持っている人はなおさら、家族を養うために働いて賃金を得ます。

福祉業界は特に、昔からの「奉仕の精神」が根強く残っています。もちろん奉仕の心は大事で、仕事の中で利用者のことを考えて真剣に取り組むことが基本です。

ただ、そのために自分の生活まで犠牲にしなければならないということは、決してありません。個人やチームのスキルを上げて業務の効率化を図ることは大事ですが、残業ありきの業務体制は決して褒められたものではないのです。

転職だからこそ、自分の人生そのものもやり直すつもりで転職理由を伝えれば、心意気は必ず伝わるものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。転職での中途採用の場合、それまでの経験を踏まえた対応が求められます。

言葉遣い、態度、姿勢はもちろん、これまでの経緯を踏まえて採用後にどのような取り組みをしたいか。前向きに真摯に伝えることが大事になります。

せっかくの転職です。前向きに、相手の話を聞きながら自分の言葉でしっかりと転職理由を伝え、転職先でより良い人生を歩めるように頑張ってみましょう。

この記事を書いた人

ひろ父
さん

建設業界で3年働くも挫折。帰郷し、新聞で「介護保険制度スタート」の記事を読み、一念発起して専門学校で介護福祉士資格を取得。老健施設で介護職として6年間勤務後、ケアマネジャーを取得しケアマネジメント業務へ。

経歴

  • 1998年4月~2000年3月:建設業界挫折後、福祉の専門学校に通う
  • 2000年4月~2010年3月:最初に働いた老健施設。ここで働く姿勢や考え方を学んだ
  • 2010年4月~2016年2月:異動や転職など、とにかく動きの多かった時期
  • 2016年3月~現在:居宅介護支援事業所のケアマネジャー

資格

  • 介護福祉士
  • 介護支援専門員
  • サービス提供責任者

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