看護師と介護士の間に壁を感じていない?人間関係を良好に保つ方法

介護職の働き方を考える
看護師に苦手意識がある介護士
看護師に苦手意識がある介護士

看護師は威圧感があって話しづらい。看護師って介護士のことを下に見ているの?偉いの?どう接したらうまく情報の伝達ができるのだろう。

介護施設などで看護師とともに働く中で、「看護師は偉い」「看護師は介護職員よりも知識が豊富!」「介護と看護は別物!」という声が聞かれるこの社会。しかしそれは違います。

『看護』と『介護』は別物ではなく重なるところがたくさんあるのです。

ここでは看護師と介護士2つの職種がお互いを尊重し合いながらサービスの質を上げていくために必要な『コミュニケーション』についてお伝えします。

記事のテーマ
  1. 壁を感じている人ほど積極的にコミュニケーションを図るべき
  2. 看護師と介護士の関係を良好に保つには?
  3. 報告・連絡・相談の大切さ

質問があれば気軽にコメントください

職場でのコミュニケーションの必要性とは?

職場でのコミュニケーションの必要性とは?

コミュニケーションを図ることによって、人間関係が良好になり協力して調和する力『協調性』を生むことができます。自分が困っていてもコミュニケーションなしでは助けを求めることもできません。

また、困っている人に助け舟も出せません。自ら言葉で発信・相手の言葉を受信し言葉のキャッチボールを行い、コミュニケーションを図ってお互いの関係を深めていくとお互いに助け合いながら仕事を進めやすくなるのではないでしょうか。

コミュニケーションは「伝える力」と「受け取る力」が大切です。

情報を「伝える力」について

「伝える力」とは、自分が伝えたいことを相手に正確に相手に伝える力のことです。

例えば、介護施設で夜間利用者様が転倒された。看護師へオンコールが必要となったとき。

看護師に電話をします。「○○さんが転倒しました。痛そうです。」これだけでは看護師には転倒したという事実と痛そうという介護職員の客観的意見しか伝わりません。

最初に『転倒した』という事実を伝えることは確かに大切です。常に夜間も看護師がいる施設もありますがそうではない施設も多くあります。いかに正確な情報を伝えられるかが鍵になってきます。

それぞれの施設の転倒時マニュアルに沿ってバイタルサイン測定などは行い、それは報告し看護師が異常の早期発見に努めることができると思いますが現場に居合わせていなかった看護師はより正確な情報を求めます。

転倒したのはいつなのか。どのようにして転倒したのか。利用者様の状態はどうなのか。

具体的かつ正確に伝えることが大切です。

相手がどのような情報を求めているのか考え、伝えたいこと、伝えるべきことを適切に発信していくことが大切です。

情報を「受け取る力」について

「受け取る力」とは相手が伝えてきたことを理解する力のことです。

これは相手が伝えてきた内容をただ聞けばいいということではありません。

受け取る力の中には自ら相手に対して質問をすることによって自ら必要な情報を収集し自ら伝えやすい状況を作りだすことも含まれます。

先ほどの転倒が起きた際の看護師への報告をしなければならない状況下で、利用者様の状態については意識レベルや外傷、疼痛の訴えなど観察してほしいことはたくさんありますが、転倒が起きて落ち着かない状態で介護士自ら全てを報告してください。と言っているわけではありません。看護師が質問し、指示を出します。

「どこをぶつけましたか?」「意識の状態はどうですか?」看護師はたくさんの質問を投げかけてくるかと思います。中には専門用語を並べられて質問の内容がわからないこともあるかもしれません。威圧的に感じるかもしれません。

しかし、分かっていただきたいのは、必要な情報を引き出すための質問です。看護師も人間なので焦ってしまうこともあります。咄嗟に分かりやすい質問ではなく医療用語を並べてしまうこともあるかもしれません。そういう時は看護師に質問し返してください。質問の内容がわからないままでは正確な情報が伝わらず利用者様に適切な処置ができなくなってしまいます。

このように、「受け取る力」は自らも理解するために質問をするなどして「自分から情報を受け取りに行く」という姿勢を持つことが大切です。

看護師と介護士の関係を良好に保つには?

看護師と介護士の関係を良好に保つには?

なぜ、看護師と介護士は対立しやすいのでしょうか。

「看護師は介護士より立場は上だ。」という意識をもって介護士に対して露骨に威圧的な言動をとっている。といった声も少なくありません。看護師の免許を持っていないとできない医療行為などを行えることに優越感を持っている看護師も少なくないでしょう。

この裏返しで、介護士は医療行為を行うことはできないため劣等感を抱いている方も少なくありません。

しかし、看護師と介護士は別職種であり専門領域も異なるので決して「介護士より看護師は立場が上」なんてことはありません。では看護師と介護士の関係を良好に保つためにはどのようなことを心がければよいのでしょうか。

お互いの仕事を知る

看護師は「看護のプロ」介護士は「介護のプロ」

医療面については介護士で自己判断をせず、看護師の意見を尊重する姿勢が大切です。

看護師は、医療面において大きな責任を背負っています。必要時医者への報告・連絡・相談をし、医者の指示のもと医療行為を行います。

介護士は利用者様の最も近くにいる介護のプロです。介護士はどうしたらこの利用者様にとっての質の良い生活になるのかを日々考えながら仕事をしてくださっていること、看護師も尊敬しています。

一番近くにいる介護士だからこそ普段と様子が違うことにいち早く気づいてもらえることも多々あります。その役割に誇りを持ちつつ、医療面の判断は看護師を頼ってもらえると助かります。

お互い感謝することを忘れない

どんな些細なことでも「ありがとうございます」「助かりました」そう言ってもらえると誰でもしてよかったなぁと思えると思います。

看護師の私はいつもおむつを替えてもらってありがとう。ケアに積極的に入ってもらってありがとう。といつも伝えるようにしています。していることを認めて伝えることは、相手への敬意に繋がると思います。

誰がどこで何をしているのか、仕事の内容を把握しつつ全体を見渡して感謝の気持ちがあふれる場になるといいですね。

報告・連絡・相談すること

看護師と介護士との間で一番壁ができてしまうのはここではないかと思います。

看護師から医療用語をずらっと並べられ、困惑してしまう。や、なんでそんなこともわからないの?など罵声を浴びてしまうなどの声が聴かれます。介護士はそれで委縮してしまい、さらに報告ができなくなってしまう。という負のループです。

実際私自身も施設で勤めていて、真夜中オンコールで『37.1℃の熱があります。どうしましょう』とかかってきたときには、『ほかの症状は?いつものこの方の平均は?』と電話口で聞いてしまいました。介護士は異常だと思ったから報告した。とのことでした。

その件では、特に何の症状もなかったため経過観察としました。

介護士からよく、報告の仕方がわからないなど聞かれますが少し勉強して理解をしようという姿勢をとるといいと思います。看護師の方が知識のある分野であればどんどん質問しましょう。

メモを取って積極的に学ぶ姿勢を見せてくれるとどんなことでも夜中対応しよう。と思えます。委縮して看護師へ報告ができないといった状態は本当に大切な利用者様を助けることができなくなるかもしれません。

状況を頭の中で整理して、報告すべき人に報告できるようになる必要があります。

利用者様がいつもと様子が違う。と感じたときはどう違うのか具体的に表現できるように観察し、報告してもらえると助かります。

こんなことで報告したら看護師に怒られてしまうかもしれない・・だから報告はやめておこうかな。と思い報告をやめてしまうと救える命も落としてしまうことも考えられます。具体的かつ正確な情報を伝えるようにしましょう。

まとめ

今回は、仕事をする上でのコミュニケーションの大切さ、看護師と介護士が良好な関係を築くためにはどのようなことを心がければよいのかについてご紹介しました。

看護師と介護士は互いに対等な立場であることを認め合いながら、声を掛け合い気持ちよく働いていくことが大切です。

それは普段から感謝の気持ちや声掛け、挨拶などを通じてコミュニケーションをしっかり図っていく必要があると思います。

お互いがお互いの持っている情報を引き出し共有し、発信していくことによって個別性のあるサービスの向上につながっていくのではないかと思います。

職種が異なれば意見が異なるのは自然なことです。しかしその意見は「自分中心」になってはいませんか?なにより第一に考えるのは利用者様です。

利用者様が必要としていることは何なのか?そのために、看護師として・介護士としてできることは何なのか。意見を出し合い歩み寄ることが大切なのではないでしょうか。

この記事を書いた人

koike43
なおさん

看護師になること、それが小学生からの夢。中学卒業後5年一貫の看護学校へ。看護の道への一歩を踏み出す。

看護学校卒業後急性期の病院で5年間勤め結婚を機に退職。現在は子育てをしながらフルタイムで介護施設で働くワーママ。

経歴

  • 2013年4月~2018年3月:看護師として急性期総合病院勤務
  • 2018年4月~:ショートステイ、グループホーム、デイサービス、有料老人ホーム兼務看護師

資格

  • 看護師

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