看護師の介護士へのパワハラ【対処法3選】不平不満をどう解消すべきか?

介護職の働き方を考える
※画像はイメージです。
パワハラに悩む介護士
パワハラに悩む介護士

介護士として働くのは楽しいけど、一緒に働いている看護師から威圧的な態度を取られるのは嫌だな・・。専門用語を並べてうわーっと一方的に話されるし、なにも言えなくなってしまう。どう対処すればいいのかな。

介護士として、同じ職場で働く看護師から、理不尽なほど強く責められた経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

せっかく介護の仕事が楽しいのに、看護師から強くものを言われてしまったりすることが毎日続いてしまっては、仕事に行くのも嫌になってしまいますよね。

今回は実際に職場で起きている事例と、どうやったらこの問題を解決できるのか。

そして、最後には看護師と介護士が協力して、初めて利用者さんに良いケアができるということをお伝えしていきます。

記事のテーマ
  1. 看護師は職場内での優位性がどうして介護士よりも上だと思われてしまう
  2. パワハラ問題はひとりで抱えこまずに勇気を出して相談を
  3. 介護士と看護師は役割が違うだけで、対等な立場であることに自信を持とう

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介護士に対する看護師のパワハラ事例集

介護士に対する看護師のパワハラ事例集

看護師は、学校でしっかりと勉強、研修をしたうえで、国家資格である看護師を取得しているので、まず介護士と入り口が違うということと、病院などである程度経験を積んだ看護師が介護の現場で働いているケースが多いため、ほとんどが「ベテラン」の看護師です。

そのため、利用者(患者)さんに対して、処置やケアをする面では介護士よりも長く経験を積んでいて、ある程度の知識や自信があり、どうしても介護士よりも優位性が上にたってしまうことがあります。

今回は、実際に現場で起こっている事例をお伝えしていきます。

※もちろん介護士に対して理解があり、頼れる味方であるベテラン看護師もたくさんいます。

その①:利用者さんに対しての介護で一方的に攻められてしまう

看護師はとくに利用者さんの状態や、体調、皮膚状態を注意深く観ているため、介護士が、各状態に配慮しない介護や観察が出来ていないと、一方的に強く指摘をされてしまいます。

例えば、

  1. 入浴時の介助で、患部の洗浄が適切に出来ていなかった。
  2. 排泄時に陰部の確認や便の形、硬さを見られなかった。
  3. 移乗時やベッド上の介助時に、皮膚を擦るような動かし方をしてしまった。
  4. 医療物品(バルーンカテーテルや酸素関係)の位置や取り扱い方が適切でなかった。

などが挙げられます。

確かに利用者さんの状態や命に関わることなので、強く指摘をされるのは決して間違ったことではないですが、「このくらいのことがなぜわからないのか」とどうしても看護師として知っていて、当たり前のことを介護士に強く要求してくることがあり、介護士によっては自信を失ってしまうことや、萎縮してしまって看護師の前で業務を行うことが怖くなってしまいます。

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その②:介護士としての意見を聞かないことが多い

看護師は、医療面での視点ではとても優れており、介護士が努力してもなかなか身につけられるものではありません。

ですが、介護保険の根幹である「自立支援」や認知症の理解が同じように身についているかといわれれば、まだまだこれからかもしれません。

利用者さんの「尊厳」や「自立支援」を大事にする介護士と「命」を大事にする看護師とでは、価値観が少し変わってくることがありますが、この自立支援を命の視点から危険だということで、介護士の意見がなかなか通らなくなってしまい、どうしても看護師の意見が反映されてしまいます。

その結果、介護施設のフロアが、「お家」とは異なる「病院」の雰囲気が漂ってしまう理由の一つとして挙げられてしまいます。

その③:申し送り時に、強く追求されてしまう

介護、医療現場では情報が大切です。

そういったこともあり、介護士や看護師が集まって申し送りをする際に、介護士では気づけなかった医療的な視点や、わからないことなどを強く追求されてしまうことがあります。

命に直結することなので、大事なことかもしれませんが、介護士では、わからなかった点を強く追求されてしまうと、介護士としての尊厳も失ってしまいます。

その④:業務中でも無視をされ始める

この点は看護師に限った話ではないですが、「お局様」と言われる看護師がいる職場では、こういった事例も実際にありました。

なかなかうまく仕事ができない介護士や気に入らない介護士に対して、なにかわからないことを聞かれても意図的に無視をすることや、普段は無視をしているのに、ターゲットになっている介護士がなにかミスをすると、ここぞとばかりにマウントをとって一方的に強く指摘をする。

ターゲットになってしまった介護士が、いなくなるまでそういった行動をする看護師も残念ながらいるということが現状です。

周りの介護士や別の看護師も、気付いてはいるけれども「お局様を敵に回すと今度は自分がやられるのでは」と、注意出来ずに見て見ぬふりをしてしまうのです。

パワハラへの対処方法

パワハラへの対処方法

介護の現場に限らず、人が同じ場所で働いていれば起こり得るパワハラですが、看護師の方がより専門性が高く、医療の知識もなかなか介護士が太刀打ち出来るものではないので、優位性が看護師に立ってしまいます。

1人で抱え込んで解決できる問題ではないので、「自分が悪いから仕方ないのかな」と自分の中で解消するのではなく、周りを上手く使いましょう。

具体策を3つ挙げていきます。

役職者へ相談する

まず、自分自身がパワハラを受けているなと感じたら、役職者に相談するようにしましょう。

過去にも起こっている可能性があるので、対処方法のアドバイスをくれることや、自分自身の部署異動、看護師の部署異動など対策を打ってくれるかもしれません。

大切なのは自分の身を守ることです。初めは言いづらいかもしれませんが、上司も大事になってしまう前に相談があった方が、手が打ちやすいです。

遠慮はせずに、されたことを書面に残した上で相談してみましょう。

同僚に相談する

役職者への相談がなかなかできない、または相談してもあまり取り合ってくれなかった場合は、同僚に相談してみるのも一つの方法です。

現場での様子を知っているはずですし、パワハラを受けている看護師への対応方法を、教えてくれるかもしれません。

なかなか動いてくれない役職者がいた場合には、自分1人ではどうしようもできないことも、周りの同僚が協力してくれることによって、役職者も動かざるを得ない状況を作ることが出来ます。

同僚も、利用者さんがいる現場でパワハラが起きている状況では、気持ちよく仕事をすることもできず、きっと解決したいと思っているはずです。

転職する

最終手段になってしまいますが、思い切って「逃げる」ことも選択肢のひとつにいれておきましょう。

今は一つの職場に依存する時代ではなく、転職も当たり前になってきています。

転職することは、負担と労力が必要になってしまいますが、大事なのは自分自信が幸せに働けているかどうかです。

精神的に毎日苦痛を味わいながら、仕事をする必要などまったくありません。パワハラが起きている現場なんてもってのほかです。

介護現場に理解がある看護師も今はたくさんいることも事実です。

自分の人生は自分の好きなように、嫌なことからは思い切って逃げてしまいましょう。

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介護士=雑務ではない

介護士=雑務ではない

事実として看護師は、優位性が上に見られてしまうかもしれませんが、介護士と看護師は対等な立場です。

役割が違うだけで、どちらも利用者さんのケアを行うためには必要不可欠です。介護現場では、介護士が主役だということを詳しくお伝えしていきます。

介護士としての誇りを持とう

利用者さんは、自分自身の願いを担当ケアマネージャーに伝えた上で、ケアマネージャーがケアプランをたてます。

そこから様々な職種(看護師やリハビリ、福祉用具など)が支援をしていきますが、介護保険サービスの一番の主役は介護士です。

介護士として働くからこそ、利用者さんの「生きる」を助けることが出来ますし、利用者さんの願いをのせたケアプランの、主役である実行部隊は介護士です。

介護士がいなければ、利用者さんは尊厳を持って自分らしく生きることは難しいです。

利用者さんの身内以外での心の支えは、介護士であることに、誇りと自信をもって、これからも利用者さんを支援していきましょう。

看護師がすべて正しいとは限らない

医療的な知識やスキルは、看護師の方が専門性は高いですし、看護師の指示、判断が必要な場面もありますので、医療面では当然看護師が正しいことが多いですが、介護保険制度に関しては、必ずしもそういうわけではありません。

介護施設にいる利用者さんは、介護保険サービスを受けているわけですので、看護師の指示ですべて動くのではなく、介護保険制度の根幹である「自立支援」やケアプランに基づく援助の方針、利用者さんの意向も考えなければなりません。

介護士と看護師の意見が対立してしまうケースもありますが、あくまで、介護保険制度やケアプランにのっとった、ケアが原則なのです。

介護士が自立支援とケアプランを理解していれば、正しいのは介護士であることに自信を持ちましょう。ただ、命や安全衛生を守ることも必要なので、看護師の意見を無視するのではなく、どうすれば安全を守りながら、ニーズを満たせるのかを話し合いが出来ればベストです。

介護士と看護師が連携して初めて良いケアが実現できる

介護保険、ケアプランを理解した介護士と、専門性を持った看護師が、お互いに歩みよることで、初めて利用者さんにいいケアが実現できます。

看護師がいるからこそ、利用者さんは安心して命を預けることができますし、介護士がいるからこそ、利用者さんは心のよりどころ、願いをかなえてくれる場所があると安心して介護士に身を預けてくれるのです。

どちらも必要不可欠な存在だということに、自信を持ちましょう。

まとめ

看護師のパワハラについてまとめましたが、看護師も人の命を預かっている身、なにか急変時には自分が率先しなければいけないというプレッシャーや責任を感じながら、日々仕事をしています。

どうしても、口調が強くなってしまうことも、利用者さんの命を守るためでもあると少しでも理解ができると、また捉え方も変わってくるかもしれません。

ただ、あまりにも理不尽なパワハラが起こっていることも事実としてありますので、介護士としての自信は持ちつつ、1人で抱え込まずに周りに相談する、場合によっては逃げてしまいましょう。

パワハラが起きている現場は、いいケアなんてできるわけありません。

自分自信が幸せになれる働き方を見つけていきましょう。

この記事を書いた人

koike43
さん

新卒として、祖母が通っているデイサービスの会社へ入社し、現場職→介護リーダー→事業所の管理職→エリアマネジャーとして働く。

しかし、もう一度介護の専門職としてひとりの利用者と向き合って仕事がしたいと考え、社会福祉法人へ介護職として転職する。

経歴

  • 2013年4月~2015年3月:訪問入浴オペレーターとして裏方役へ
  • 2015年4月~2016年3月:新規開設ショートステイの現場リーダーに抜擢
  • 2016年4月~2019年3月:事業所の管理職として奮闘
  • 2019年4月~2020年9月:エリア統括マネージャーとして、事業所の管理者へのサポート支援や採用活動、集客など内部の仕事をメインとしながら、地域包括支援センターの職員と共同で認知症カフェを運営や、地域のイベントへの参加運営などの地域活動
  • 2020年9月~:社会福祉法人の介護職として転職。副業で夜間訪問介護の仕事をこなす。

資格

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士

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