介護はポテンシャルのある業界。視野を広げてやりたいキャリア選択を

介護士の「現在」と「未来」を考える

介護士の「現在」は暗い

介護士の仕事に対するモチベーションは、人によりさまざまです。

「とてもやりがいがあって一生続けられる仕事」だと感じている人もいれば「今のところ続けているけど、この先はどうなるかわからない」と感じている人も少なくないです。

メディア等では、介護士に対するイメージや、介護業界の報道など、介護士の「現在」は暗いというイメージがどうしても先行してしまいます。

もちろんこの「暗い」に対して反対する人もいますが、共感できる人もいるのではないでしょうか。

しかし、あくまで「現在」の話ですので、介護士の未来にむけて考えると、少しずつ明るくなってくるのではと感じています。

現在と未来について、詳しく説明していきますので、現在、介護士の仕事を続けるか悩んでいる人、またはこれから介護士の仕事をしようと考えている人、ぜひ現状と未来の希望を知ったうえで、これからのモチベーションに繋げていってください。

理由①:低賃金のイメージがなかなか拭えない:

介護士のイメージとして、体力的にもハードな仕事なのに、割りに合わない「低賃金」を思い浮かべるのではないでしょうか。

たしかに全産業の平均年収と比較をしても低い傾向にあり、介護業界で年収を上げていくためには、

  • 夜勤がある施設等で収入を上げる。
  • 資格を取得して「相談援助職」や「ケアマネージャー」として仕事をする。
  • 現場リーダーや管理職としてキャリアをアップさせる。

など、国家資格の取得や、身体的な負担、個人の努力も必要になってきます。

介護士の給料は、国から出る介護報酬から賄うため、ある程度の上限が決まっています。

視点を変えれば、国から支給されるので、「経済に左右されず安定した給料」は見込まれるのと、資格、経験やスキルがあれば年収を上げることも可能になってきますが、

多くの介護士は、現在の給料に満足してないのではないでしょうか。

理由②:深刻な人員不足

今後も高齢者が増加していくといわれる中で、介護士の必要性はピークを迎えてきます。ただ一方で、介護士が足りないということが非常に深刻な状態となっており、ホームヘルパーの有効求人倍率は2019年には「15倍」という、15の事業所が、1人のホームヘルパーを取り合っているという状態になっています。

介護現場でも、「人員が充足している」という事業所はあまりなく、ひとりひとりの負担は大きい現状にあります。

だからこそ、新人には長く勤めてもらうために、大切に育てていく、介護未経験者でも手厚く迎える体制作りは、全産業でもトップレベルなのかもしれません。

理由③:体力的に長く続けられるかわからない

介護の仕事は、夜勤をはじめとした、入浴介助や移乗介助などがあるため、「職業病」とも言われる腰痛持ちの介護士も、少なくありません。

介護の仕事は好きだけれど、身体的負担や年齢を考えて、体力的にも介護をずっと続けていけるか不安だと悩んでいる人、または介護の仕事に興味はあるけれど、体力的にキツそうだからとなかなか一歩を踏み出せない人もいます。

介護にたいして、メディアが報じている暗いニュースが先行してしまっていますが、少しずつ介護に対しる情報が、今ではネットでも簡単に知ることができます。

そこには介護士のポジティブな面、体力や年齢を問わず、多様なキャリアについても知ることができます。

メディアや、勤めている職場の現状、世間のイメージを鵜呑みにするのではなく、ネットや介護現場の話を、当事者から聞くなどの情報収集をしてみると、現在は暗く感じていても、未来への道が開かれてくるかもしれません。

介護士の「未来」は明るい

介護士の「未来」は明るい

現在における介護士のイメージや、仕事の現状について「暗い」部分を伝えてきましたが、これからの時代は、高齢者の増加に伴って、介護士はさらに「重宝」されていきます。

今続けるか悩んでいる人は、間違いなく続けていくべきであり、これから介護士として仕事をしようか悩んでいる人は、すぐに行動していくことをおすすめします。

理由①:介護士の待遇改善、離職防止策が進んでいる

この高齢化社会に伴い、人員の不足を一番深刻に捉えているのは「国」です。昨今介護福祉士に対する賃金の増加を促進させる制度もスタートし、少しずつではありますが待遇改善をしようとする動きが見られます。

国の予算ということもあり、国全体の予算を見ながらの議論が必要になるため、すぐに大幅な待遇改善をするということは考えにくいですが、日々、厚労省や財務省で介護士の給料のもととなる介護報酬についても議論が行われています。

国も、なんとかしたいと考えているため、介護士として働く現場からも、他人事ではないと自覚をもち、声をあげていくことが必要です。

介護士として待遇改善を行うだけではなく、体力的にも精神的にも負担となるような作業を効率化させるため、介護ロボットの促進や、介護記録のICT化なども行われています。

はじめは介護ロボットの取り扱いや、ICTを覚えなければならない作業が出てきてしまいますが、誰にでも使えるよう試行錯誤しながら開発をしているので、必ず業務を行うのに大きな助けになっていきます。

理由②:AIに仕事を奪われない「手に職」がつく仕事

今後ますます発展していくと見込まれるAIですが、このAIにより、なくなると言われる仕事が数多くあるなかで、常になくならないだろうとされている仕事が「介護士」です。

高齢者とのコミュニケーションや、ちょっとした気持ちの変化にたいする臨機応変なケアなど、AIにはできないことです。

高齢者の増加が確実ななか、社会において、より介護士の価値は高まります。
AIにより、様々な人件費がカットされていくなか、「人財」として価値が高い介護士の待遇はAIの普及により、高まっていくかもしれません。

ただ、国では現在介護士の人数を増やす施策とともに、少ない人数でも対応できる「業務改善」するための施策も進められています。

この動きについては、今後どうなっていくかわかりませんが、介護士であればいいわけではなく、コミュニケーションスキルや知識を持った介護士が重宝され、介護士のなかでも格差が起きる可能性がありますので、介護士として資格取得や、コミュニケーションスキルを上げるなど、自己研鑽をする努力はしておきましょう。

理由③:高齢社会だからこそ多様なチャンスがある

介護士として働くからこそ、今後さまざまな道が開ける可能性があります。

介護業界で仕事を続けるのも、当然選択肢のひとつですが、介護士としての経験があるからこそ違った形で仕事をすることも可能だと感じています。

たとえば、副業が当たり前の世の中になってきているなかで、少しずつではありますが、副業を認める介護事業所も増えはじめてきています。

例えばそこで伸び続けているプログラミングを学んでみる、WEBライターとして活動してみる、高齢者向けのコンテンツをYouTubeにあげてみるなど、「介護×〇〇」で、「希少性のある人」として仕事を作り出せる可能性があります。

そのためには、並々ならぬ努力をする必要がありますが、多様な働き方ができるこのご時世、正職員として働くことだけに捉われずに、介護を副業としながらでもなにかを学びながら仕事ができるという方法もあります。

介護士だからこそ、創造できるシステムやコンテンツを世に出すことも可能となってくるでしょう。

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私の5年、10年後のキャリア戦略

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高齢者が増加するにつれ、社会は深刻に見られるかもしれませんが、そのぶん介護業界には、今後様々なキャリアの選択肢が増えてくると予想されます。

元気な高齢者も寝たきりになってしまう高齢者も増えるため、既存のサービスだけでなく新しいサービス、制度、資格も生まれてくるでしょう。その中で、筆者が目指す姿を考えてみました。

5年後目指す姿

5年のうちに介護の経験を積みながら、地域包括支援センター等で仕事をしたいと考えています。

5年後には介護支援専門員の資格を取得して、社会福祉士として独立をしていきたいですね。

社会福祉士として活動をしながら、ケアマネージャーとして居宅介護支援事業所での勤務や、こういった執筆活動、今も副業として続けている夜間訪問介護等を、兼業という形で仕事をしていきたいです。

一見難しそうに見えますが、今は一つの企業、組織に依存をせずに、個人の能力が求められる時代に、少しずつ変化をしてきています。介護業界に関しては、比較的安泰であると考えますが、年々閉鎖をしている小さな事業所も出てきてしまっています。

だからといって大きな組織で働くことで、自己実現が必ず出来るかは、人それぞれです。筆者は正社員という働き方だけに捉われずに、たくさんのことに挑戦してみようと考えています。

たとえ失敗したとしても、介護業界に携わる以上はいくらでもやり直しはきくと思っています。

10年後目指す姿

今の仕事を続けながら、主任介護支援専門員が取れれば、居宅介護支援事業者としても独立したいですね。

執筆活動や、夜間訪問介護を続けているかわかりませんが、いずれは未来のある若い学生たちに、今まで培ってきた経験を伝えられるような仕事もしていきたいと考えています。

福祉の仕事は生涯続けていきたいので、高齢者介護だけに捉われず、障がいや児童なども学んで、自分自身が住み慣れた地域で、ずっと関わり続けていけたらいいですね。

独立で失敗や、大変になったとしても、続けてきた経験や知識、スキルさえあれば働き口に困ることはないですよね。

小さな子供が2人いるので、子供たちに不自由だけはさせないように気をつけていきたいと思います。

まとめ

介護士の現在は、「3K」と言われ、低賃金など「暗い」イメージが根付いていますが、視点を少し広げて未来を考えると、「明るい」のではないでしょうか。

介護士として、働くことでも十分安泰ですが、その先、自分自身がどのようなキャリアを築いていきたいかを、情報収集をしながら考えていくと、多種多様な選択肢が広がってくるはずです。

いまは、チャレンジして失敗したとしても、やり直しができる時代になってきています。介護士として働いている人もそうでない人も、一度自分のキャリアを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

koike43
さん

新卒として、祖母が通っているデイサービスの会社へ入社し、現場職→介護リーダー→事業所の管理職→エリアマネジャーとして働く。

しかし、もう一度介護の専門職としてひとりの利用者と向き合って仕事がしたいと考え、社会福祉法人へ介護職として転職する。

経歴

  • 2013年4月~2015年3月:訪問入浴オペレーターとして裏方役へ
  • 2015年4月~2016年3月:新規開設ショートステイの現場リーダーに抜擢
  • 2016年4月~2019年3月:事業所の管理職として奮闘
  • 2019年4月~2020年9月:エリア統括マネージャーとして、事業所の管理者へのサポート支援や採用活動、集客など内部の仕事をメインとしながら、地域包括支援センターの職員と共同で認知症カフェを運営や、地域のイベントへの参加運営などの地域活動
  • 2020年9月~:社会福祉法人の介護職として転職。副業で夜間訪問介護の仕事をこなす。

資格

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士

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