介護士の「現在」は暗い
新型コロナの影響は、介護をする立場にある全ての人にとって非常に深刻な問題ですよね。私も自分が感染させてしまうのではないかと考えるとストレスになりました。
そういった現在の心境や世情を踏まえて「暗い」を選択しています。介護業界に興味のある方やこれから異業種へ転職を考えている方へ少しでも参考になれば幸いです。
理由①:新型コロナに対する苛立ちの日々
現在も、感染者が増え続けワクチンのニュースを目にすることもありますが、治療薬が近所の病院で処方されるようになるまでは、やはりまだまだ時間がかかりそうに感じます。
高齢者や基礎疾患のある方々と至近距離で接する介護士という立場では、長いトンネルの中にいるような状況が続く・・・時折そんな気さえします。
マスコミに煽られたくない、でも現状は把握しなければと情報を選んでいます。気心の知れた仲間に「そっちはどう?」とSNSでやり取りをすることもあります。
プライベートでも人混みを避けるため自ずと家で過ごす事が増え、息抜きがしづらくなってきました。
理由②:介護業界に対する漠然とした不安
最近は特にコロナの問題もあり、介護業界に対しても漠然とした不安が高まっていますよね。ニュース特集でも人手不足が深刻だと目にする機会が増えました。現場で感染するリスクやうつしてしまうという不安から離職・休職者が後を絶たないそうです。
中には家族から続けることを反対されて辞める方もいました。私の身近にも『主人も自分も病気で手術しているしコロナが落ち着くまで休むか辞めるか悩んでいる』と言っておられる年配ヘルパーさんもいました。
不況により職を失った方々も多いと思いますが、介護士への転職については、今まで以上に覚悟が必要な時期でもあります。
すぐに就職出来たはいいが、蓋を開けたらとても続けられないということに陥らない様にしてもらいたいですね。
理由③:介護士の健康は誰が守ってくれるのか
新型コロナ以前から元々人手不足にある介護業界。二極化すると、人間関係か体力不足や体調面で辞めてしまう方が殆どではないかと思います。
現在の職場に関する人間関係の場合は、新しい職場に行けばまた介護士として働けますが、残業が多くきついシフトを組まれて不健康になってしまったという話はよく耳にします。
一度体調を崩すと回復にも時間を要しますよね。
残業が少なく理解のある上司・協力的な同僚がいる職場に誰もが入社したいと思いますが、実際には誰かが無理をしていて成り立っている事も多いのが事実です。社員パート派遣社員といった雇用に関係なく、『介護士』の特権ではないけれど社会的にも認められる職業として社会全体で取り扱ってほしいですね。
給料をほんの数万多く貰う代わりにそのお金でポンと買えない健康を失っては元も子もありません。
たまに高額な給料を掲げている求人もありますが、そういう所は逆に私は怖いです。介護業界に限りませんが、お給料が魅力的であったとしても会社の理念や体制を見極めて選んで頂きたいですね。
介護士の「未来」は明るい
現在が「暗い」のは、介護士だけではありませんよね。職種に限らず様々な会社が少なからずコロナの影響を受けており「暗い」状態が多いのではないかと思います。
止まない雨はないと言うように、現在が「暗い」からこそ未来は明るいものなっていくと思います。
現に私自身、そう感じる事が沢山ありました。介護にまつわる仕事は本当に多種多様です。この記事も、資格と経験があったからこそ執筆の機会が巡ってきたのです。「介護士」は未来へと繋がっています!
理由①:体力勝負の世界でも多種多様な働き方がある
結婚や出産、育児などといった女性のライフスタイルという点で介護士を考えた時、体力的な面でやはり負担が大きいのかなと思います。産休や育児休暇を取り復帰は出来ても、小さな子供が居ては正社員や夜勤なんて到底無理です。
親と同居していてご飯の支度や子供の面倒を頼める環境があり、時間に融通の利く仕事をなさっている旦那様なら叶うかもしれませんが、現実的には厳しいでしょう。
ただ、一方で介護士にはシングルマザーも多く日勤で働ける職場なら可能ですよね。事前に事情を伝えておけば子育てと仕事を両立しやすい職場も見つかるかもしれません。
他にも、離婚して手に職を付けるつもりで介護業界に転職したなんて話も珍しくありません。また、仮に夫が転勤になったとしても介護士なら引く手あまたですし、介護福祉士以外にも福祉に付随する国家資格が複数あれば介護業界での永久就職も現実的な話になってきます。
ですがそれも上記で述べた通り、健康で体力があってのことです。50代を過ぎて介護士として現場でフルに働けるかと言うと厳しい側面がありますが、パートなら可能かもしれないと思いました。
理由②:介護士経験は今後何よりも代えがたい武器になる
経験を積み仕事量が増えた分満足のいく待遇に変化するかと言えばそうとは限りませんが、介護士と言っても介護だけをしている訳ではないので様々なスキルが身に付きます。介護士は人の気持ちを汲む力が必要ですが、同時に冷静な判断力も求められます。
そして何より「この仕事が好き」だというシンプルな気持ちがないと続けていけません。逆に言えばその点をクリアした方が、年齢を重ねても介護士として長年仕事を続けておられるのではないかと思います。
新型コロナ流行を目の当たりにして、人生とはいつ何時何が起こるか分からないということは身をもって体感しました。そんな時でも介護士は必要とされる意義のある仕事です。
この先ロボットが進化してもかゆいところに手が届くまでとは思えません。これからの時代、ITが進化すればする程一方では心の触れ合いも重要視されるのではないかと思います。
良くも悪くも感じる介護業界ですが、2025年問題も控え今後益々介護士が必要とされる時代が来ることは間違いありません。長引くコロナ禍で失業率が増加し不景気による解雇、倒産にも驚かなくなりましたが、
介護の仕事が出来れば何とか食べていけそうだと思えるだけでもぐっと楽になれます。
理由③:人生いろいろあって当たり前、人は独りでは生きていけない
介護士未経験の方には意外かもしれませんが、介護士自身が救われることも結構ありますよ。
例えば、以前は会社で数字に追われて結果を出せず冷遇されていた人が介護士になり、毎日「ありがとう」と言われることにやりがいを見出したというと分かりやすいかもしれませんね。学歴がなくても年齢を重ねても比較的入りやすい世界です。
全く別の生き方をしてきたとしても、目の前の人の役に立つことで何だかやる気が出て眠っていた才能が開花するかもしれません。
勿論、入った後どうなるかは本人次第ですが。コロナになって当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、どこへ行っても削減が進んでいます。
「本当に必要なコト、モノ、ヒトは何なのか」について改めて考える機会が増えました。そんな中でも、いつも担当してくれる気心の知れた介護士を待ちわびている方は多いはずです。
これからは「必要とされる介護士」の時代だと思いました。個人的には、介護の仕事を通じて「人は独りでは生きていけない」という究極の教えを学ばせてもらった様な気がします。それだけでも財産になっています。
他の介護士の介護業界に対する見解とは?
私の5年、10年後のキャリア戦略
ざっと述べてまいりましたが、これからのライフプランの一部としてキャリア戦略について考えてみました。元々上昇志向の強いキャリアウーマンタイプではないので、介護一筋何十年は性に合いません。
また、将来こんな生活がしたいという夢のひとつに、在宅メインで仕事しながら暮らすというものがあります。細くても長く続けて可能性をひとつでも増やしたい!そんな思いでまとめてみました。
5年後目指す姿
40代になり結婚して子供が居るため保育園に預け、近所の訪問介護へパートに出ています。やるからには目標をと、ケアマネージャー資格取得を目指すことに。
また、在宅ワークとしてライティング業務もマイペースに続けながらブログを開設。訪問介護のために料理教室へ通い始め、料理の腕も上がったことで家族も大喜び!
10年後目指す姿
ケアマネージャー試験には無事合格、2人の子宝に恵まれ育児と仕事で充実した日々。上の子供は高校生になるとバイトを始め、夫は今まで以上に家事を手伝ってくれるようになり、念願の電子書籍も発売!
家族の協力の元、非常勤でケアマネージャーを続けながらスタッフのスカウトや研修、資格試験対策などにも関わり仲間と切磋琢磨しています。
まとめ
介護士といっても、其々置かれた状況が異なるため一概に「暗い」「明るい」と区別することは難しいと思いますが、私の感じる「暗い」「明るい」に共感して頂けたならとても嬉しいです。
とにかく今は、どんな仕事も正念場ですよね。
介護士としての自分を「明るい」と信じて続けるもよし、向いてないと辞めてみるのもアリだと思います。
その時選んだことがどちらにせよ、本人の思いとは裏腹に軌道修正出来ない事が1番しんどいと思うからです。これからはもっと介護が身近になる時代です。
またご縁もあれば、未来で介護に関わる機会が訪れるのではないでしょうか。私も今回このテーマで執筆の機会を頂き、きっと何か意味があったのだと思いました。
今が精一杯で5年後、10年後具体的にどうなっていたいかなんて最近考えてませんでしたから(笑)。
今はネガティブになりがちで未来を思い浮かべにくい時期ですが、諦めなければ可能性は無くなりません。長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。
是非一度、こんな時だからこそ、あなたにとって明るいライフプランやキャリア戦略を立ててくださいね!
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