介護職の現在と未来について。道は暗いけれど、歩き続ければ明かりが見えてくる。

介護士の「現在」と「未来」を考える

介護士の「現在」は暗い

私は「介護士の現在は暗い」と考えています。コロナで介護職がエッセンシャルワーカーとして取り上げられていますが、それでも介護士として働いている人達の現状は「暗い」と感じています。

何故そう思うのか、理由を3つ説明していきます。

理由①:働き続けるのが大変

これは「給料が低い」のと「休みが取りづらい」の2つが理由として挙げられます。介護職は他の職種に比べて給料が低いです。

その為男性の介護職員は、結婚を機にケアマネジャーの資格を取って現場から一線を引いたり、他の職種に転職することが多いです。

また連休が取りづらいのも「働き続けるのが難しい」と感じる点です。私の場合、独身で1人暮らしということもあり、前の職場では二日休みは1ヶ月に1回しかありませんでした。

年末年始も、介護の仕事を始めてからはほとんど休んだことがないです。1度三日ほど休みが欲しいと申請したことがあるのですが「何で休むの?」と嫌な顔をされたことがありました。

それが嫌になり退職したという人も、何人も見てきました。

理由②:需要はあるのに働きたい人がいない

コロナ禍の現在、「エッセンシャルワーカー」の1つとして介護職が認識され始めている現在でも、仕事をしたいという人は中々集まりません。

私の地域でも、ハローワーク主催で定期的に求人説明会を実施しています。しかし話を聞きに来た人は0人という事業所もあったという話を聞きました。

これは単に「介護の世界で働きたいと考える人が少ない」という理由の他にも「求人説明会に行きたくても行けない」というのもあるのではないかと、私は思います。

というのも、求人説明会は平日の昼間に行っていることが多いです。平日働いている人はそのような説明会に参加することは、難しいのです。

最近では感染症対策としてオンライン面談を行っている会社が増えてきていますが、介護業界では広まっていないのが現状です。

理由③:職員が定着せず、業務改善が進まない

これは介護の仕事をしたことがある人であれば、1度は経験したことがあると思います。せっかく新しい人が入職しても、すぐ辞めてしまったり、入職したのをきっかけに別の職員が入れ替わりのように辞めてしまうことが多いです。

以前働いたことがある施設では、1ヶ月に3人辞めたということもありました。

職員が定着しない理由として「仕事がキツい」「給料が安い」という理由よりも「人間関係が大変」というのが、大きいです。

女性が多いので、ベテランの職員に気を遣ったり、空気を読んで行動したりしなければいけないので、疲れます。入居者や利用者もベテラン職員に気を遣って、言いたいことが言えないという話も聞きました。

そんなベテラン職員が牛耳っている環境が介護の世界では多いので、業務改善が進みません。

年数だけでリーダーになっている人が多く、介護のやり方も我流です。上の人達のやり方に、未経験者で入った人や中堅職員が渋々従うという現状が、今の介護施設では多いです。

私が今の職場で驚いたのは、「議事録や表の作成を手書きで行っていること」でした。ベテランの職員はパソコンを使える人がほとんどいないので、全て手書きで行っているのです。数時間かけて作成しているので、とても効率が悪いです。

また「整理整頓や物品補充が出来ていない」というのも、業務改善の妨げとなっています。「物は出しっぱなし」「セロハンテープが切れても補充しない」という細かいことですが、こうした小さなことの積み重ねで、後から入る職員が困ることになるのを認識していない職員が多いです。

中には「在庫がどこにあるか知らない」「ボールペンの芯の交換方法が分からない」というベテラン職員もいました。

そんな昔ながらのやり方を変えられない、年功序列の環境が嫌になって、退職する人は多いです。

この状況を見続けてきたので、介護士の現在は暗いと感じています。

介護士の「未来」は明るい

介護士の「未来」は明るい

ここまで介護士の現状と、暗い理由をお伝えしました。その上で、私は介護士の未来は「明るい」と考えています。

その理由について、3つ説明していきます。

理由①:給料が上がり始めている

給料に関しては、政府が介護職の給与を引き上げるというニュースがありました。介護職がエッセンシャルワーカーとして認知された結果だと感じています。このように、介護士の給料は少しずつですが、上がってきています。

また資格手当や、年末年始や土日祝日に出勤した職員へ手当をつけたりと、不規則な勤務形態を行っている職員への配慮を行う動きも出てきています。

理由②:副業しやすい職種

コロナをきっかけに、副業を始める人が増えてきています。しかしいざ始めても、中々続かなくて途中で辞めてしまう人が多いです。

しかし介護職は、「副業しやすい職種」なのです。かくいう私も、派遣で介護の仕事をしながらポスティングと記事作成という、トリプルワークをしています。

「そんなこと出来るの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに私は夜勤を含めた不規則勤務をしているので、休日にアルバイトをするのは難しいです。しかし視点を変えれば「スキマ時間に出来る仕事」であれば、可能なのです。

ポスティングは決められた期日までに担当区域にチラシを配る仕事なのですが、「自分のペースで出来る」というのがメリットです。私の場合、朝5時から2時間ポスティングし、午後から夜勤に行くというパターンが多いです。収入は月1万円程度と他のアルバイトに比べて少ない印象はありますが、足腰が丈夫になり、介護の仕事でも負担が軽減されました。

記事作成も「自分が出来ること」を「スキマ時間で無理なく」行うことを心がけているので、継続して行うことが出来、少しずつ依頼を受注出来るようになりました。記事の内容も介護に関することなので、スキルアップにも繋がります。

何より、記事作成のような在宅ワークの場合、発注者とのやり取りは平日に行うことが多いです。私は比較的平日休みが多いので、スムーズにやり取りが出来ますし、平日に良い案件が出た時に、いち早く応募できるというメリットがあります。

このように、介護職は他の職種と比べて副業しやすい環境です。長く続けていけば、本業と副業を合わせて他の職種より収入が増える可能性があります。

介護の仕事を始める人は増えなくても、介護の仕事を続けながら副業をするという人が、今後増えるかもしれません。

理由③:IT化や働き方の多様化で業務量が軽減される

他職種に比べて遅いものの、福祉の分野でもIT化による効率化は広がっております。とある事業所では、社内用のチャットツールを導入し、書類をクラウド上で共有できるようにしたところ、業務量が1週間で10時間以上短縮されたという話でした。

他にも訪問介護を行う職員にタブレットを支給することで、外出先でもシフト変更や利用者の情報共有をすぐに行い、本部に戻る時間をなくしている事業所もあります。

また特養などの施設でも、見守りセンサーや自動で体位交換を行うベッドの導入を行い、介護職の負担を軽減する取り組みが進んでいます。

さらに、不規則な勤務形態の職員の負担軽減を図る為「夜勤専門で働く職員」や「朝と夕方に常勤の補助として働く職員」等、様々な雇用形態を取り入れている事業所もあります。

私が今働いている介護施設でも、16時間の夜勤専門で月8回程入っている職員がいます。その人が入ってくれるお陰で、他の職員が日勤に入れる回数が増え、負担が軽減されるようになりました。

このように、長く働けるよう少しずつ取り組みは広まっています。

以上が、私が介護士の未来が「明るい」と考える3つの理由です。

私の5年、10年後のキャリア戦略

私の5年、10年後のキャリア戦略

5年後目指す姿

5年後というと、私は37歳になっています。今は独身なので結婚しているかどうかは分かりませんが、介護に関して5年後の目指す姿は「ケアマネジャー(以下ケアマネ)の資格を取得する」ことです。

ケアマネは、介護福祉士の資格を取得してから5年以上介護分野で働くことで、受験資格がえられます。

「ケアマネとして働きたい」という想いよりも「より適切なケアをするために、知識の幅を広げたい」という思いが強いです。

介護保険制度やケアプランに関する知識を得ることで、「ケアマネが介護職員に求めていることは何か」を把握し、上手く連携することで入居者や利用者により適切なケアをしたいと考えています。何より、「社会福祉士」「介護福祉士」「ケアマネ」の3資格を持っていれば、どこでも転職できますしね。

10年後目指す姿

10年後は42歳で、介護保険料を支払う年齢になっています。世間からアラフォーと呼ばれる世代になっています。

10年後の自分は「日勤で働きながら、好きなことを仕事にしている」姿を目指しています。

アラフォーなので今のように夜勤をするのは難しいと考えています。日勤で働きたいと考えています。ケアマネの資格を取得しているのであれば、ケアマネの仕事をしているかもしれないです。

その上で、記事作成の仕事の幅も広げていたらいいなと考えています。現在は介護に関する記事だけですが、自分の住んでいる地域に関することや、温泉(趣味が温泉巡りなので・・)に関する記事も作成してみたいと考えてみます。

理想は「休日に温泉巡りや観光をしつつ、ホテルや旅館で記事作成に取り組むライター」です。

まとめ

いかがでしょうか。

介護士の現在は、暗いです。コロナで県外への移動やイベントへの参加は制限され、職員は相当我慢を強いられています。

しかし未来は明るくなると考えています。

その為には、私達介護職員一人一人が、日々真摯にケアに取り組むことが必要不可欠です。

処遇改善手当も、最初からついた訳ではありません。高齢者や障がい者、その家族が日々安心して生活できるよう、日々真摯に仕事に取り組む介護職の待遇が、少しでも良くなるようにとの想いが、込められているのです。

私の経験が、少しでもあなたのお役にたてられたのであれば、幸いです。

この記事を書いた人

ginkgo
さん

経歴

  • 2016年3月~2019年3月:地域密着型の特養へ就職
  • 2019年4月~2020年3月:ショートステイの生活相談員兼介護職員へ転職
  • 2020年4月~現在:派遣として介護の仕事をしながら、介護福祉士の資格を取得

資格

  • 介護福祉士

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